バリア・ブンタウ省 選択的な投資誘致と環境保全の方針 掲げる

(VOVWORLD) - 今年始めからバリア・ブンタウ省で実施されている57件の新規投資プロジェクトは、選択的な投資誘致という方針に沿うもので、ハイテク、グリーン産業、クリーンエネルギー、再生可能なエネルギー開発の推進と環境保全に役立っています。
2024年12月末現在、南部バリア・ブンタウ省が誘致した新規投資プロジェクトは、昨年同期比の2倍に当たる57件で、額にして20億米ドルを超えています。これらの新規投資プロジェクトは、厳しく選ばれ、同省の開発目標に合致するとともに、環境に配慮したものとなっています。
バリア・ブンタウ省 選択的な投資誘致と環境保全の方針 掲げる - ảnh 1ビン副委員長(Hoàng Nhị/TTXVN撮影)

バリア・ブンタウ省人民委員会のグエン・コン・ビン副委員長は次のように明らかにしました。

(テープ)

「バリア・ブンタウ省の目標は、環境にやさしい近代工業を開発し、2050年までに二酸化炭素の排出を実質ゼロにすることです。国の海洋経済中心地であり、多様な生態系と複数のメリットに恵まれているバリア・ブンタウ省は、投資家にとって魅力的な選択肢です」

今年始めからバリア・ブンタウ省で実施されている57件の新規投資プロジェクトは、選択的な投資誘致という方針に沿うもので、ハイテク、グリーン産業、クリーンエネルギー、再生可能なエネルギー開発の推進と環境保全に役立っています。例えば、韓国財閥ヒョースン(暁星)による約4億米ドル相当の次世代バイオディーゼル燃料の製造プロジェクトは、再生可能ディーゼル、持続可能な航空燃料を集中的に製造しており、従来、使われてきた化石燃料と比較して、73% ~ 84%の二酸化炭素排出量を軽減することができます。そのほか、中国の大手液晶パネルメーカーの京東方科技集団によるスマート端末生産工場の建設プロジェクト、台湾のTripobグループによるメイン基板の製造プロジェクトなどです。

バリア・ブンタウ省計画投資局のレ・ゴック・リン局長は、「現在、地元で実施される投資プロジェクトに対しては、冶金や、化学物質、染料化学などの環境汚染のリスクが高い産業は投資許可が制限され、ハイテク、省エネー、環境に優しい産業に置き換えられた」と明らかにし、次のように述べました。

(テープ)

「バリア・ブンタウ省は、投資を選択的に誘致する方針です。つまり、労働集約型ではなく、環境に配慮した先端技術利用の大規模な投資プロジェクトを選ぶことです。地元の行政当局は、国内外の投資家とともに歩み、投資家に好ましい条件を提示する用意があります」

バリア・ブンタウ省は、FDI外国直接投資誘致の方向性を「量」から「質」へとシフトし、選択的に誘致してきたことにより、グリーンで持続可能な成長という目標を徐々に達成しつつあります。ロンソン石油化学コンプレックス、チーバイ液化天然ガス基地などはその証です。

バリア・ブンタウ省 選択的な投資誘致と環境保全の方針 掲げる - ảnh 2フーミー3特別工業団地の一角(Hồng Đạt/TTXVN撮影)

フーミー3特別工業団地は、環境配慮型の工業団地、グリーン・循環経済工業団地に関わる全ての基準を満たしています。バリア・ブンタウ省の投資資金の流れのグリーン化で収められた成果は、企業の応援とコンセンサスによるところがあると認められています。

タインビンフーミー株式会社のグエン・タオ・ニー社長は次のように明らかにしました。

(テープ)

「バリア・ブンタウ省の行政当局は、持続可能な環境保全を任務として位置づけています。これは、地元で事業活動を行っている全ての企業の利益を調和させることが狙いです。また、これは正しい方針です。私たちは、その基準に沿って実現しています」

今後も、バリア・ブンタウ省は、環境保全に関わる厳しい基準を維持するとともに、工業団地への投資誘致を行うに際して、土地開発基金を効率化する計画です。クリーン産業、ハイテク、再生可能なエネルギーは引き続き同省の開発戦略の中で、優先されることになります。

先ほどのバリア・ブンタウ省人民委員会のグエン・コン・ビン副委員長は次のように明らかにしました。

(テープ)

「当省は、持続可能な開発に集中する方針です。ですから、これからも、環境にやさしく、先進技術を駆使して、人間の労働力への依存度が低いプロジェクトを選択することになります」

2024年、バリア・ブンタウ省は、FDI=外国直接投資誘致で上位に立っている国内地域の一つとなっています。これまでに、韓国のヒョースン(暁星)グループ、オーストラリアのオースタル・グループ、韓国のCJグループ、日本の丸紅グループ、韓国のサムスン・グループなどの世界大手経済グループは同省において複数の大規模なプロジェクトを実施しています。

選択的な投資誘致と環境保全という方針を掲げたことで、バリア・ブンタウ省は早期に、南東部地域における重要な開発地域の一つ、および国の海洋経済の中心地になり、そして、2030年までに、中央直轄都市になるための基準を基本的に満たすと期待されています。

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