(VOVWORLD) - ベトナム中部ダナン市では2024年、各レベルの赤十字協会は、「すべての組織と個人が1つの人道的活動を行おう」というキャンペーンを通じて、幅広い人道支援活動を展開しました。
この活動の一環として、新築住宅5軒、修繕住宅5軒の提供、生計支援、奨学金の給付、職業訓練支援、毎月の現金や米の配布など、多岐にわたる実践的な支援を行いました。これまでに総額10億2千万ドン(約40万米ドル)を投じ、延べ2500件以上の人道支援を実現しました。
ダナン市赤十字協会のグエン・ティエン・ラム副会長が生徒たちに奨学金とテトの贈り物を手渡す(写真:redcross.org.vn) |
その支援の一例として以前、タンケー県ホアケー地区に住むグエン・タイン・ロンさん一家の事例があります。6人家族で30平方メートルほどの古く湿気の多い家に住んでいた一家は、中部電力総公社の支援を受けて新居を手に入れることができました。ロンさんは、家族が快適な新居で暮らせるようになったことについて、スポンサー企業やダナン市赤十字協会に深く感謝の意を表しました。
また、ホアヴァン県ホアソン地区に住むゴ・ズイ・フオンさんの家族3人は、フオンさんが腎不全、母親が末期がんと、深刻な健康問題を抱えていました。働くことが困難な状況の中、この6年間、ダナン市赤十字協会から医療費や生活費の支援を受けています。今年12月には、フオンさんの家族もダナン市赤十字協会による人道支援対象リストに追加されました。
ダナン市では、このキャンペーンが15年以上にわたって実施され、党委員会をはじめ多くの組織や個人から強力な支持を得ています。このキャンペーンを通じて、地元の困窮者への具体的な支援が実現されただけでなく、仁愛の精神と助け合いの精神が広く浸透しています。
ダナン市人民委員会は、2024年~2028年にかけて、このキャンペーンをさらに推進する計画を発表しました。同市赤十字協会は、経済的に困窮する学生への奨学金支給、障害者・高齢者ケアセンターへの支援、孤児の養育支援などを継続的に展開する予定です。今年だけで75人の孤児や障害を持つ子供への支援として2億ドン(約8万米ドル)を拠出しています。
ダナン市赤十字協会は、このキャンペーンを通じて、人道支援のハブ役・調整役としての役割を果たし、困難な状況にある多くの人々を支援してきました。また、この活動を通じて、「良い人良い行い・仁愛ある社会を共に築く」という理念がコミュニティに広がりを見せています。