(VOVWORLD) -2024年通年の輸出入総額は、2023年比15%増の約8000億ドルに達し、計画の3倍を上回っわています。
ベトナムの2024 年の経済は、多くの印象的な成果をあげました。特に輸出入額は過去最高を記録したことで、経済成長の主要なモチベーションの一つであるとされています。2024年通年の輸出入総額は、2023年比15%増の約8000億ドルに達し、計画の3倍を上回っわています。特筆すべきことに、2024年はベトナムが貿易黒字を達成した9年目でもあります。これは今後の経済成長スピードを左右するための重要な要素の一つとなっています。
企業の努力と行政の協調による成果
ベトナムは、特にベトナムとFTA自由貿易協定を結んだ国に輸出を拡大しています。2024年中に、ベトナムは大きな市場、従来からの市場を維持する傍ら、UAE=アラブ首長国連邦とのCEPA包括的経済連携協定を新たに締結しました。
工業、農業、サービス業の各分野で輸出が急増しています。エコノミカ・ベトナムの最高経営責任者であるレ・ズイ・ビン博士は次のように評価しています。
(テープ)
「この記録的な輸出入額は、以前の期間と比べかなり高いです。これは、産業界の適応性、柔軟性、主体性、並びに、政府の建設的な役割がこのような望ましい結果をもたらしたことを示しています。この輸出入活動は経済成長に貢献しています。鉱工業指数、または、製造加工業の回復は、この輸出入の大幅な増加によって大きく支えられてきました」
特に、2024年の貿易黒字は、約250億ドルに達したことで、外貨準備高の増加、為替レートとマクロ経済指標の安定化に役立っています。農業分野では、台風「ヤギ(Yagi)」の影響による様々な困難にもかかわらず、2024年の輸出額は2023年比18%増にあたり、約630億ドルに達しています。農業部門全体の黒字額は186億ドルを超えています。
国民経済大学・国際貿易経済研究所のグエン・トゥオン・ラン博士の評価によりますと、2024年の輸出入額が、ドイモイ(刷新)事業が実施されてからの過去40年間で、かつてのない記録的な水準に達成したのは、企業、政府、省庁・部局の総合的な努力に頼ったものであるとのことです。
ラン博士は次のように述べています。
(テープ)
「ベトナムの輸出額の増加は、多くの要素によって左右されました。それらは、先ず、FDI外国直接投資の誘致額が急増したこと、自由貿易協定を締結したことにより、大きな市場を開拓してくれたことです。次は、ベトナムの農産物市場が近年、大きくに変化したことにより、価格と量の両方で輸出規模は増加したことです。そして、企業の努力です。企業は市場をより深く理解し、連結連鎖型のビジネスモデルを行うようになり、厳しい市場からのあらゆる変動や要求に早急に対応し、貿易障壁を回避してきました」
今後のブレークスルーを生み出す
2024 年の輸出入の実績は、2025 年以降のブレークスルーを生み出す前提であるとされています。世界経済が回復しているものの、多くのリスクとサプライチェーンの寸断が潜在している中で、ベトナムは行政改革の推進、体制の完備、経営投資環境、国家管理活動の改善を続行しています。
商工省所属財政計画局のブイ・フイ・ソン局長は次のように語っています。
(テープ)
「商工省は、引き続き輸出企業をサポートするとともに、公式ルートの輸出を促進するための方策を講じていきます。同時に、農業農村開発省と緊密に連携した上で、農産物、水産物が公式ルートで輸出できるように、主要輸出市場との交渉を行う方針です。そのほか、ベトナムの輸出企業に対して法的枠組み、安定した輸入市場の開拓のため、FTA協定の早期締結を進める計画です」
ベトナムは、2025年の輸出入額が2024年を上回るという目標を設定しています。サプライチェーンにおける日々重要な位置、大きな生産規模、そして世界経済への深い統合により、ベトナムはこの目標を達成できるはずです。