トランプ氏 ウクライナ鉱物権益で合意も安全の保証は欧州責任
(VOVWORLD) - トランプ大統領は、ロシアとウクライナの紛争の早期終結と、アメリカによるウクライナ援助資金の回収に執着しており、ゼレンスキー大統領は天然資源の権益に関する協定で、アメリカからのさらなる支援と安全保障の確約を望んでいます。
アメリカのドナルド・トランプ大統領(右)とウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領(写真:AFP) |
ウクライナのゼレンスキー大統領は26日、同国の天然資源の権益に関するアメリカとの協定案はあくまで「枠組み」であり、両国の関係についてはアメリカのトランプ大統領と直接協議する考えを示しました。CNNが入手した協定案には、ウクライナが求めている安全の保証が盛り込まれていません。
トランプ大統領は、ロシアとウクライナの紛争の早期終結と、アメリカによるウクライナ援助資金の回収に執着しており、ゼレンスキー大統領は天然資源の権益に関する協定で、アメリカからのさらなる支援と安全保障の確約を望んでいます。
しかし、CNNが入手した協定案には26日午前の時点で「永続的な平和を確立するのに必要な安全の保証を得るウクライナの取り組みを、アメリカは支援する」と記載されており、アメリカがウクライナの安全保障を保証することは明確に示されていません。
ゼレンスキー大統領は会見において、「安全の保証に関する具体的な措置」が盛り込まれていないことを認め、アメリカや欧州と共に決定する必要があると述べました。
さらに、この協定は「大きな成功」となる可能性はございますが、「今後の安全の保証の一部」となる可能性のある「枠組み」にすぎないと強調されました。
CNNは25日、アメリカとウクライナが協定条件で合意し、ゼレンスキー大統領が近くワシントンを訪問するとの報道がありました。
また、CNNが入手した協定案の文書には、両国が共同で管理する「復興投資ファンド」を設立する計画が記載されており、ウクライナは石油や天然ガス、レアアース(希土類)などの天然資源の販売によって将来得られる収益の半分を、アメリカとのファンドに拠出することになっています。(CNN.co.jp)