国会 英国のCPTPP加盟文書を批准する決議 採決
(VOVWORLD) - 25日午前、ハノイで開催中の第15期国会第7回会議ではCPTPP=環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定へのイギリスの加盟文書を批准する決議が挙手によって賛成率94.25%で採決されました。
6月8日の国会で、ボー・ティ・アイン・スアン国家副主席が読み上げたイギリスの加盟文書の批准に関する報告書によりますと、イギリスの加盟が国際経済協力におけるベトナムの地位向上とイギリスとの関係の強化に貢献するとともに、ベトナム製品への市場開放やベトナムの投資環境の魅力の向上にも役立つとしています。また、イギリスのCPTPP加盟はアジア太平洋と米州、欧州を結びつける趣旨があり、CPTPPをグローバルな協定に格上げし、アジア太平洋地域の平和、安定、繁栄にも寄与するとの意見が相次ぎました。
席上、国会・対外委員会のブ・ハイ・ハー委員長は次のように語りました。
(テープ)
「CPTPPへの加盟の枠内でイギリスはベトナムの製造業が市場経済体制の下で運営されることを認定します。第15期国会第7回会議でイギリスの加盟文書が批准されたことで、ベトナムはイギリスの加盟文書を批准したCPTPP参加国の最初の6か国の中に入っています。これはベトナムとイギリスとの貿易・投資協力の促進に対するベトナムの積極的な姿勢と責任感を示すと同時に、地域と世界におけるベトナムの地位を確立し、国の社会経済開発に新たな原動力をつけ、法律システムの完備、企業の競争力の向上にも貢献するでしょう」
なお、CPTPP=環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定とは2018年、オーストラリア、ブルネイ、カナダ、チリ、日本、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、ペルー、シンガポール、ベトナムの11ヶ国によって締結された、多国間貿易協定です。2021年2月1日、イギリスは加盟の申請書を提出しました。2023年3月31日、CPTPPの11か国はオンライン形式で閣僚会合を開き、イギリスの加入を認めることで合意し、7月16日に正式承認され、加入議定書に署名しました。2018年末のCPTPP発効後、新規加入は初となります。CPTPPはイギリスを加えた12ヶ国に広がり、EU=欧州連合にに迫る巨大経済圏となり、世界に占めるGDPの割合は15%に拡大するとしています。