北大西洋条約機構（NATO）のルッテ事務総長（写真：PAP/TTXVN）

北大西洋条約機構（NATO）のルッテ事務総長は2日、ブリュッセルで3日と4日に開催される外相会合を前に記者会見を行い、「より強固かつ公正で、抑止力のある同盟を築く必要がある」と訴えました。アメリカのトランプ大統領が欧州の防衛に対して慎重な姿勢を示している中で、NATOとしてアメリカとの結束の重要性を強調しました。

外相会合では、6月に予定されている首脳会議に向け、ロシアをはじめとする脅威に対する集団防衛体制の強化が主な議題となる見通しです。また、ウクライナへの支援継続に加えて、インド太平洋地域のパートナーとされる日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランドの4カ国との連携強化も注目されています。

ルッテ事務総長は、日本の岩屋毅外相との個別会談について「とても楽しみにしている」と述べ、地域を超えたパートナーシップの深化に前向きな姿勢を示しました。（時事通信）