ベトナムの国民は全国各地で、伝統的お正月テトを迎えています。大陸にいる人々とともに、チュオンサ群島の島民や、そこに駐屯している兵士、幹部らもテトを楽しんでいます。この数日、文芸公演など、新春を祝う様々な活動が行われています。これらの活動は離島の雰囲気を盛り上げています。
離党にテト用品を運ぶ
毎年、チュオンサ群島でのテトは、大陸から届くお肉や、お菓子、伝統的おせち料理バインチュンなどを運ぶ最初の船がチュオンサロン島に寄航したときから始まります。今年も同様で、2~3週間前から、島民や、兵士らはテト準備のために忙しくしています。
大掃除。自宅の飾りつけ。バインチュン作り。これらはテトに欠かせないものです。チュオンサ市民ボー・トゥ・サンさんによりますと、離島でのテトは大陸のように賑やかではないものの、全国の人々の関心や、暖かいお気持ちが溢れるとしています。サンさんの話です。
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「テトの準備は旧暦12月25日から始めましたよ。家族と一緒にテトを迎えることができませんが、楽しいです。皆、親戚のようですね。今年はテト用品も豊富です。」
実際、この数年、離島でも人々の物心両面の生活が一段と改善されました。豚肉だけでなく、鶏や、アヒル、魚、生野菜、果物なども十分です。チュオンサ市民レー・ティ・チュック・ハーさんは次のように明らかにしています。
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「大陸の人々とこの島の行政のお世話で、テト用品は豊富です。バインチュンや、ソーセージ、鶏肉、など何でもありますよ。今は、お菓子を作っていますよ。」
今年、チュオンサ市は大陸から来た特別な代表団を迎えました。これは、ホーチミン共産青年同盟中央委員会所属「国の海と島のための若者」クラブの代表団です。今年は2016年なので、若者達は、2016個のバインチュンを作って、チュオンサ群島に持ってきました。この代表団の団員ブイ・ティ・ホン・ズエンさんは次のように話しています。
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「今年は、特別に意味深いテトを迎えました。離島の人々と兵士と一緒にテトを楽しんだからです。忘れがたいですね。」
大晦日に、文芸公演や、スポーツ試合、民間の遊び披露会など様々な活動が行われました。夜になると、皆が文化会館で集まって、12時に国家主席の新年挨拶に耳を傾けました。
(TDHT:Bai tet nen chao co)
そして、元旦には、国旗掲揚式が神聖な雰囲気で行われ、兵士だけでなく、子どもも、お年よりも参加しました。その海の風に舞う国旗を見て、民族の自尊心が増すことでしょう。国旗の下で、島民は全国民を代表して、国の神聖な領海を必死で守ると誓いました。チュオンサ群島に駐屯しているグエン・バン・トゥアン中佐は次のように話しています。
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「テトの国旗掲揚式はベトナム人にとって神聖な儀式ですが、離島では特別な意義を持つと思います。私は、毎回毎回感動します。そして、この国旗掲揚式への参列は大きな栄誉と感じています。私の願いは、島民や、兵士らが団結して、任務を全うすることです。」
掲揚式後、島民は、寺参りをしたり、ホーチミン主席記念館に線香を手向けました。また、互いに家に遊びに行って、テトのお祝いの言葉を述べたり、子どもたちにお年玉を与えました。離島で3回もテトを迎えてきた9歳のフォン・リンちゃんの話です。
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「おじさん、お姉さんたちが、任務を全うするよう祈りました。また、お母さんと一緒に、隣りの家に行って、テトのお祝いを言ったよ。それから、本土にいる祖父母に電話して、テトのお祝いを言ったよ。」
テトのとき、離島の雰囲気は、文化・スポーツ活動で賑わっています。チュオンサ群島に駐屯しているドー・ハイ・ダン中佐は次のように明らかにしています。
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「テトのとき、綱引きや、サッカー、バレーボール試合など様々な活動を行っています。これは、兵士の健康増進だけでなく、団結の強化にも寄与すると思います。」
離島でのテトはこのように過ごします。そこの生活は本土と比べると、まだまだ困難がありますが、島民と兵士らは、すべての困難を乗り越え、国の領土保全のために取り組んでいます。