ベトナム、さらなる発展に向けて全面的改革を継続


1930年に創設されたベトナム共産党の指導の下、この86年間、ベトナムはかつての民族解放事業と現在の建設防衛事業において多くの成果を収めてきました。その中で、1986年に始まったドイモイ刷新事業はベトナムに大きな変貌をもたらし、国際社会の好評を得ています。こうした成果を基盤に、ベトナム共産党は今後、より全面的かつ包括的な改革を継続し、さらに発展させる方針です。

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(画像:ts24.com.vn)

全面的かつ包括的な改革

この30年のドイモイ事業で収めた大きな成果は、ベトナム共産党が提唱した改革の正しさ、及び、社会主義への道のりが国の現状と歴史の趨勢に見合うものであることを証明しています。しかし、今まで出された政策には問題や欠陥が残されていたことと、世界情勢が複雑に推移している中で、今後のベトナムの発展に悪影響をもたらす恐れがあります。そのため、全面的かつ包括的な改革が求められています。政治的理論についてベトナム共産党にアドバイスを出す中央理論評議会のグエン・ベト・トン事務総長は次のように語りました。
(テープ)

「全面的とは政治・経済・文化・社会・安全保障・国防・外交を意味します。包括的とは、すべての分野とすべての部門において、中央から末端組織に至るまで、すべてのレベルでの改革を意味します。例えば、経済面では、成長モデルの刷新、経済構造の再構築、社会主義を志向する市場経済体制の完備、工業化・現代化事業を促進させるということです。一方、文化・社会面では、教育訓練の根本的な改革、科学技術の応用を強調することです。そして、民族大団結においては、民主主義の強化を強調することです。」

チャンスを逃さず困難を乗り越える

経済面では、ASEAN共同体の設立や、多くの自由貿易協定の締結はベトナムに大きなチャンスをもたらす一方、試練と困難は大きいです。30年のドイモイ事業を評価する際、ベトナム共産党は、「ベトナム経済は成長しているものの、規模は小さく、まだ労働効率も質も低い。そして、引き続き資源開発を成長の主要原動力としている」と指摘しています。そのため、成長モデルの刷新、経済構造の再構築は差し迫った課題となっているとしています。今後の方向について、ベトナム共産党のグエン・フー・チョン書記長は次のように語りました。
(テープ)

「指導と管理体制の刷新を続けること。社会主義を志向する市場経済体制の完備を加速させ、市場メカニズムに従って経済を効果的に運営すること。マクロ経済の安定、及び、経済の効果・質・競争力・労働効率の向上に基づいて、急速で着実な成長を図ること。」

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1月に行われた第14回党中央委員会総会で
発表したチョン書記長

このように語ったチョン書記長はまた、経済発展をほかの分野に繋げることを重視すると強調し、次のように述べました。
(テープ)

「当面の目標と長期的な目標を、経済発展と国防・安全保障を、経済成長と文化発展を調和させます。また、社会の進歩と公平、環境保護、国民の物心両面での改善、大規模な商品生産やハイテクの適応による農業の発展、ハイテクと知的ノウハウを有するサービス業の開発を推進させます。」

チョン書記長によりますと、ベトナム経済の質を根本的に高めるには、教育の改革と科学技術の開発が不可欠で、人材と科学技術が生産力を発展させる最も重要な原動力であるとしています。チョン書記長は次のように語りました。
(テープ)

「科学技術の開発と応用はそれぞれの部門の最優先課題とされる必要があります。科学技術関連活動の運営・管理体制を包括的に改善し、科学技術を実際に導入することを促進させます。2020年をめどに、ベトナムの科学技術レベルをASEANのトップレベルの国と肩を並べられるようにしていきます。また、2030年をめどに、いくつかの分野を世界レベルに達するようにします。」

ベトナム共産党は、全面的かつ包括的な改革を成功させるため、民族大団結を強化する方針です。民族政策、宗教政策、及び、国外在留ベトナム人に対する政策を徹底させるとしています。

全面的かつ包括的な改革は、着実な発展を目指すベトナムにとって必死問題ですが、全党、全軍、全国民の努力と決意により、必ず実現させることは可能でしょう。


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