(VOVWORLD) -インドは総人口12億人を擁し、世界の経済大国の一つで、経済成長率は世界2位に立っています。
2日、ベトナムのチャン・ダイ・クアン国家主席夫妻はインドのラム・ナート・コビンド大統領の招きに応じて、3日間のインド国賓訪問を開始しました。インド・ベトナム友好年2017の後 行われたこの訪問は両国間の全面的戦略的協力関係を促進するための重要なチャンスとなることが期待されています。
インドは総人口12億人を擁し、世界の経済大国の一つで、経済成長率は世界2位に立っています。近年、インドはIT=情報技術、バイオテクノロジー、宇宙技術などの分野を始め、技術が著しく発展している国として台頭しています。一方、ベトナムはダイナミックに発展している国として知られています。
両国は政治面における信頼が醸成される他、多くの類似点もあります。特に、世界の新情勢の下で、両国は多くの分野において、同じ戦略的利益を持っています。これらの要素は両国があらゆる分野における協力を拡大させる基盤となります。
発展している緊密な友好関係
2016年に行われたインドのモディ首相によるベトナム訪問に、両国関係が全面的戦略的パートナー関係に格上げされました。現在、両国間の取引総額は100億ドルを超えました。両国は2020年をめどに、その貿易総額を150億ドルにするという目標を掲げています。ベトナムはインドの4番目の貿易相手国である一方、インドは、ベトナムの最大貿易相手国10カ国の一つでもあります。ベトナムのダン・ディン・クイ( Dang Dinh Quy) 外務次官は次のように語りました。
(テープ)
「国防・安全保障分野における両国間の協力関係が急速に発展しています。両国は武器取引、科学技術の研究、教育養成の協力などの分野において、多くの協力プロジェクトを実施しています。インドはベトナムに国防・安全保障分野における奨学金を支給し、潜水艦や次世代の戦闘機を操作できるための人材の育成を支援しました。」
ベトナムは、インドの『アクト・イースト』政策を高く評価すると共に、ASEAN・インド関係のコーディネーターとして、その関係の促進に全力を尽くすことを確約しました。逆に、インドはASEANがインドの『アクト・イースト』政策における核心的な役割を担っていると強調しました。ベトナム駐在インドのパルバサネニ・ハリシュ大使は次のように語りました。
(テープ)
「両国間の協力の潜在力とチャンスが豊富に恵まれています。インドとベトナムは経済改革を幅広く進めています。また、両国は若い人口が多いことから、将来の経済成長にとってプラス点となります。今後、両国関係の協力関係があらゆる分野において発展することを確信しています」
両国間の協力を促進する訪問
今年1月に行われたベトナムのグェン・スアン・フック首相のインド訪問に続いて、今回のチャン・ダイ・クアン国家主席によるインド訪問は両国間の全面的戦略的パートナー関係を引き続き深化させるためのものとなります。
今回の訪問に、クアン国家主席はラム・ナート・コビンド大統領と会談を行う他、インドのモディ首相と会見を行います。その他、クアン国家主席は「ベトナム文化の日inインド」に参加します。この機に、経済、貿易、農業、国防・安全保障分野における両国間のいくつかの協定が締結されます。