ベトナムとカンボジアとの関係


既にお伝えしましたように、チュオン・タン・サン国家主席率いるベトナム代表団はロドム・シハモニ国王の招きに応え、23日から2日間のカンボジア国賓訪問を行なっています。


ベトナムとカンボジアとの関係 - ảnh 1

この訪問は両国の指導者による相互信頼の強化を目指し、友好と全面的協力関係の発展に原動力を作り出すと期待されています。


全面的協力関係の発展

ベトナムとカンボジアは隣国であり、1967年6月24日に国交を樹立しました。それ以来、相互信頼と相互理解を基礎に、両国間の政治・外交関係が絶え間なく深化しつつあります。ベトナムとカンボジアは高級訪問団の交換を頻繁に行っています。

この数年間、ベトナムからはグェン・フー・チョン共産党書記長、グェン・タン・ズン首相、グェン・シン・フン国会議長ら、カンボジアからはシハモニ国王、フンセン首相、ヘンサムリン議会議長らは相互訪問しました。これらの訪問を通して、両国の指導者らが友好と全面的協力関係の強化に向けた決意を強調してきました。

経済、貿易、投資分野における協力関係は両国の優先課題とみられています。両国の貿易額は年を追って増加しています。2010年の18億ドルから2013年に33億4千万ドルに上りました。また、両国は2015年までにその額を50億ドルにするように取り組んでいます。投資面では、これまでに、ベトナムはカンボジアに33億6千万ドル相当の128件の投資プロジェクトを行なっています。

現在、ベトナムはカンボジアのおよそ50の投資国・地域の中、5位となっています。これらの投資プロジェクトのほとんどは、工業用植物の栽培、通信、金融、銀行、肥料生産、医療などの分野に集中しています。カンボジアのキムシトン財務大臣代理は次のように明らかにしました。

(テープ) KIM

「カンボジアはベトナムをアジア地域における重要な貿易相手国として見なしています。両国間の貿易は絶え間なく増加しつつあります。これは、カンボジアとベトナムとの長期的な関係の着実な発展を示すものといえます。」

国防・安全保障分野では、両国の国民と軍隊は戦争時にカンボジアで犠牲になったベトナム志願兵の遺骨の捜索、送還作業に引き続き協力しています。ベトナムとカンボジアの部隊による協力はそれぞれ国の領土保全に重要な貢献をしています。

カンボジア東北部地域における経済社会発展に寄与してきたベトナムの軍団15号のダン・アン・ズン少将は次のように語りました。

(テープ) DUNG

「ベトナムとカンボジアの軍隊はかつての民族解放闘争事業において緊密にしてきました。両民族の数万人の優秀な人々はその偉大な事業の為に身を捧げました。現在も、両国の軍隊は祖国の発展と繁栄の為に引き続き連携しあっています」

教育、医療分野における協力関係も全面的に発展しています。毎年、両国政府はそれぞれの国の学生、生徒に数百人分の奨学金を支給しています。ベトナム保健部門はカンボジアで病気診療治療、薬の無料提供を頻繁に行なってきました。


二国関係の効果向上

ベトナムとカンボジアの指導者らは、相互理解を更を深める為に、今後も高級代表団による相互訪問を継続することで一致しました。また、両国は、観光、通信、銀行、石油ガス開拓、工業、農業などの分野における協力を推進していきます。

当面、投資経営活動に便宜を図る為に、法律の完備を加速させることになります。同時に、投資奨励保護協定の改正の促進、二重課税防止協定に関する交渉の早期開催に取り組みます。

両国間の良好な伝統関係、それぞれの強みと努力、特にチュオン・タン・サン国家主席による今回のカンボジアへの国賓訪問を基礎に、両国の友好と全面的協力関係は今後も急速に発展してゆくことでしょう。

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