(VOVWORLD) - 社会保障に関わる成果は、パンデミックを含め非常事態においても国民の権利が確保されることを立証するものと評されています。
社会保障はベトナムの社会政策の重要な柱となっています。2021年、ベトナム政府は社会保障に関する前例がない政策を発布し、新型コロナウイルスによる被害を受けた国民と企業を効果的に支援しました。これは人権保護と国の持続可能な発展に多大な貢献をしています。
新型コロナウイルス感染者にテトのプレゼントを贈る(写真:thanhuytphcm.vn) |
ベトナムの社会保障システムは、雇用創出や、社会保険、公的扶助、貧困解消などが含まれています。これらは社会的弱者をはじめ全国民の生活の安定維持に寄与しています。
効果的かつ適時な政策
労働傷病軍人社会事業省によりますと、2021年、延べ74万人の雇用が創出され、4280万人が社会保障政策から利益を得ました、これらの政策は保険・資金・融資支援に集中しています。特に、疫病による被害を受けた労働者と企業を支援するために失業保険基金を使うことを許可する政策は前例がない措置となっています。
同時に、ベトナム児童保護基金なども国内各地の行政府と連携して、孤児や、新型コロナウイルス感染者の子どもを支援しています。保険・資金・融資支援のほか、政府は社会・医療保険加入者の権利を確保するため、複数の措置をとっています。
その中には、キャッシュレス決済の促進や、医療保険金の支払手続きの簡素化などがあります。疫病が多大な人的物的被害を引き起こしている中で、これらは労働者と企業に対する党と国家の関心を示すものとみられています。
労働市場の回復
また、労働市場の回復は社会保障を確保するための重要な要素と見なされています。2021年、政府は労働市場回復プログラムを実施しました。その目標は都市部における失業率を4%以下に、そして、農村部におけるその割合を2%以下に抑えることです。
また、労働者支援政策の制定と展開や、社会保障の確保、各企業が労働者に賃金を支払うための融資、国家雇用基金の効果的な使用など6つの任務が設けられました。このプログラムは、国の重点的な経済地域や、工業団地・ハイテクパークがある各地方で展開され、労働者に安心感を与えました。特に、労働者が仕事を再開するための条件づくりに役立っています。
労働市場回復プログラムは労働力の質的向上だけでなく、安全な生産モデル構築や、労働者の職業訓練・教育、企業の困難解決、労働市場に関するデータベースづくり、労働市場の需給のバランス確保などにも貢献しています。
社会保障に関わる成果は、パンデミックを含め非常事態においても国民の権利が確保されることを立証するものと評されています。また、1948年の世界人権宣言に盛り込まれている基本的な人権の確保にも寄与しています。