ベトナム・ラオス関係 力強く発展

(VOVWORLD) - 1962年9月5日、ベトナムとラオスは外交関係を樹立しました。この60年間で両国の団結と協力、相互支援は両国関係の拡大・発展を左右する要素となっています。
外交関係が樹立された後、両国は民族解放事業に協力し合い、1975年に国家統一が達成されました。1977年、ベトナムとラオスは友好協力条約を調印し、関係の強化・発展や包括的な協力合意書の締結に好ましい条件を提示しました。

協力関係の成果

60年間にわたり、両国は常に団結し、互いに支援し合っています。政治関係が絶えず強化され、2019年2月に「伝統的な友好関係」から「偉大な友好関係」に格上げされました。

外交分野について両国は多国間の場で互いに連携し、支持し合って、ASEAN共同体の発展と平和、安定の確保に貢献しています。一方、経済協力は多くの前向きな成果を収め、貿易額は2桁成長を維持しています。今年1月から7月までの両国の貿易額はおよそ9億4900万ドルに達し、昨年同期と比べ、24.2%増となりました。ベトナムは対ラオス投資国の中で3位に立っており、投資総額はおよそ54億ドルとなっています。

教育訓練は両国の戦略的な協力分野となり、文化、医療、交通運輸、エネルギー分野における協力は絶えず促進されています。ベトナムはラオスの大勢の留学生を受け入れ、この10年間でラオスの学生約5万人がベトナムに留学しました。各地方、中でも国境地帯の各省は緊密な関係で結ばれています。両国の団結と緊密な協力はそれぞれの国の社会経済開発、祖国建設防衛事業に利益をもたらすだけでなく、地域と世界の平和、安定の維持に貢献しています。

ベトナム・ラオス関係 力強く発展 - ảnh 1Bounthong Chitmany国家副主席

去る7月、ハノイで行われた両国の外交関係樹立60周年と友好協力条約の調印45周年を記念する式典でラオスのBounthong Chitmany国家副主席は次のように語りました。

(テープ)

「地域と国際情勢が複雑に推移している背景の中でも両国の特別な関係は広範に発展し、政治、国防・安全保障、外交分野における協力が絶えず強化され、投資貿易協力や地方レベルの協力関係が順調に発展しており、両国に利益をもたらしています」

ともに発展する

地域と世界の複雑な状況の中で、両国の指導者はあらゆる分野での協力を促進し、両国の特別な団結と偉大な友好、包括的な協力関係の強化・発展に全力を尽くしていく必要があるという見解を共有しました。

ベトナム・ラオス関係 力強く発展 - ảnh 2グエン・スアン・フック国家主席

2021年8月に行われたラオス公式友好訪問でグエン・スアン・フック国家主席は経済協力を両国の特別な友好関係並みに引き上げる必要性を強調し、次のように語りました。

(テープ)

「強靭な国づくりで協力し合う必要があります。ベトナムの35年間にわたるドイモイ=刷新事業と経済開発事業の経験と教訓に基づき、両国は経済、貿易、投資協力の促進に突破口を切り開く必要があります。ベトナムとラオスは国際統合を主体的に促進し、国外からのリソースを発展事業に活用するよう提案します。これにより、パートナーの多様化や大規模な市場へのベトナムとラオスの製品、サービスの輸出が促進されるでしょう」

今後、両国は交通、エネルギー、通信分野での協力を拡大し、ベトナム中部にラオス・ベトナム国際港湾の建設を予定しています。海に面していないラオスはベトナムとの協力を通じて、地域と世界の大きな市場へのアプローチが図られるとしています。

1962年の外交関係の樹立はベトナムとラオスの建設発展事業に新たな1ページを刻みました。現在も両国はこれまでの成果を発揮し、特別な団結と包括的な協力関係の維持・発展に力を尽くしています。

ご感想

他の情報