ベトナム、国連の持続可能な開発目標の遂行に先駆ける

(VOVWORLD) - 国連に加盟してからこの45年間、ベトナムは多大な成果を収め、迅速に成長し、国連の一メンバーから重要なパートナーに発展してきました。こうした中、ベトナムは、「今後も、世界の平和・安定・協力・繁栄のために取り組んでいく」との方針を打ち出しています。

ベトナムは国連の積極的な加盟国として、国連の持続可能な開発目標の実施に関し、複数の公約を発表してきました。また、既に、国連の8つのミレニアム開発目標の5つを早期に達成しています。同時に、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に関わる行動計画を立案しており、ベトナムは国連の持続可能な開発目標の遂行に先駆ける模範とみられています。

中部高原地帯テイグエン地方のコントゥム省は、経済社会面で多くの困難を抱えていましたが、現在は大きな変貌を遂げています。医療部門の発展はその一例です。現在、省内には10か所の県レベルの医療センターや、99か所の村レベルの診療所があります。これにより、地元住民の健康が増進され、死亡率が急減し、健康・医療に携わる人々の認識が一段と向上されました。省内の医療開発活動は国連の基準を満たしていると評価されています。

コントゥム省だけでなく、ベトナム国内各地のほとんどは、既に少数民族出身の人々をはじめ住民の健康保護・ケアに関する目標を達成しています。これは国連で示されたベトナムの公約に含まれています。医療専門家のファン・レ・トゥ・ハン博士は次のように明らかにしています。

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「国連と国際社会はベトナムを医療に関するミレニアム目標の実施プロセスにおける模範と見なしています。『治療よりも予防(予防は治療に勝る)』という方針に従って、ベトナムは一丸となって、末端組織の医療システムと予防医療システムを効果的かつ幅広く構築しています」

これまでの成果により、ベトナムは国連ミレニアム開発目標の遂行に先駆ける少数の国々の一つと評価されています。国連の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の行動計画の中に、ベトナムは国の開発事業に合致する17の持続可能な開発目標や、115の具体的な目標を定めました。

また、2015~2030年期における気候変動への対応と自然災害のリスク軽減に関する合意を批准しました。現在、ベトナムは2030年をめどに温室効果ガスの排出量を8%減少するように取り組んでいます。2018~2022年期における国連のベトナム常駐調整官を務めたカマル・マルホトラ氏は次のような見解を表明しました。

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「この10年間での成果を振り返りますが、ベトナムは誇りをもって、国連ミレニアム開発目標の遂行に先駆ける少数の国々のリストに入っています。特に、ベトナムは国連マネジメント改革の取り組みの一つである『ひとつの国連(Delivering as One)』イニシアティブを含む国連の多くの目標の実施においても先頭に立っています。ベトナムは『誰一人取り残さない』という方針を打ち出していますが、これにより、今後の活動に原動力となるよう望んでいます」        

一方、国連のアントニオ・グテーレス事務総長も先駆者としてのベトナムの役割を高く評価し、ベトナムを国連の重要なパートナーと見なしています。グテーレス事務総長は次のように語りました。

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「1977年に国連に加盟してから、ベトナムは常に、国連のパワフルなパートナーと見なされています。ミレニアム目標の遂行におけるベトナムのけん引役としての役割は持続可能な開発のための2030アジェンダの履行に強固な土台を作り出しています。ベトナムは持続的な平和の維持に重要な貢献をしてきました」        

国連に加盟してからこの45年間、ベトナムは多大な成果を収め、迅速に成長し、国連の一メンバーから重要なパートナーに発展してきました。こうした中、ベトナムは、「今後も、世界の平和・安定・協力・繁栄のために取り組んでいく」との方針を打ち出しています。

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