(VOVWORLD) -2020年3月6日、ベトナム政府は、2030年までのベトナム海洋経済の持続可能な発展戦略及び2045年までのビジョンに関する2018年10月22日付の共産党中央執行委員会決議第36号を実現するため、総合計画と5カ年計画を発布しました。
総合計画は、海洋、海岸の管理、海洋と沿海経済の発展、住民の生活改善、海洋文化の構築、人材開発、自然災害や気候変動と海面上昇の対応、国防安全保障と国際協力の確保などの方策を提示しています。
海洋、沿海経済発展
最大となる方策は、重点地域における観光部門のインフラ整備や技術、設備の発展、複合観光施設の形成、高品質のショッピングセンターと娯楽施設の建設、各種エコツアーや科学体験ツアーなどの開発を行うことです。計画に基づき、ベトナムは、島嶼や海岸から遠く離れた場所へのツアーを試験的に開発すると同時に、観光振興、国際基準の観光商品の多様化などを行うことになります。
また、ベトナムは、国の工業化近代化事業に応えると共に、国際への迅速な参入と競争力向上に便宜を図るため、港湾システムを発展させます。
その一方で、海底下の堆積盆地での非在来型鉱産物、石油ガス、炭化水素の探鉱、試掘が維持されます。また、ハイテク技術を導入して、海産物の養殖を集中的に行い、遠洋漁業の工業化、持続可能な漁獲、水産資源の保護と発展を促します。
人民生活の改善、海洋文化の構築
ベトナムは、海域、島嶼に住む人々の生活を確保し、現地にある祭りや歴史・文化史跡、自然遺産などの維持、復元、発展を実現します。海洋を有する各省、中央直轄各市における文化センターを発展させます。同時に、生徒、学生に海洋、大洋、気候変動・海面上昇対応、自然災害予防対策などを教育、普及します。
海洋技術研究の促進
海洋分野における科学技術、人材開発について、ベトナム政府は、海洋分野に関わる先進的な科学技術を刷新、導入し、海洋科学技術の研究と海洋調査を促進するよう求めています。科学研究と先端技術の応用施設の設立、海底鉱物資源の開発、質の高い人材の育成、海洋経済や環境保全を行つと共に、自然災害予防対策、気候変動と海面上昇対応への先進的技術の導入に向けて国際組織の支援を活用することになります。