ベトナムは男女平等の実現で高い成果を収め、ミレニアム目標の実施で国連から手本となったと評価されました。党と国家、各省庁、レベルの努力により、男女平等の推進は進展を見せ、経済社会発展に大きく貢献してきました。
2014年、UNDP=国連開発計画が発表したGII=ジェンダー不平等指数によりますと、ベトナムは154カ国の中で第60位に入っています。
(写真:TTXVN)
収めた成果
これまで、ベトナムは認識から行動まで、政策・法律の策定から運営の実際まで男女平等の推進で様々な成果を収めてきました。2006年の男女平等法や国連女子差別撤廃条約に従って、ベトナムは男女平等の確保と差別撤廃に関する法律文書や規定を作成し、公布しました。また、2011年から2020年期の男女平等推進国家戦略を公表し、社会共同体に男女平等の促進、女性の地位向上、女性への差別撤廃への認識を高めることが狙いです。さらに、2013年9月の国連総会で打ち出されたジェンダー平等の推進と女性の地位向上という目標は2015年に設定された期限を前倒しして達成しました。
ベトナムの女性は人口の5割以上、労働力のおよそ5割を占めており、社会共同体のあらゆる分野に参加しています。2016年から2021年期の第14期国会で女性国会議員の割合は26・8%に達し、地域と世界でも高いレベルにあります。女性は政治局員、国会議長、国会副議長、国家副主席、大臣、副大臣などを務めている一方、地方レベルでは重要なポストに就いています。特に、教育、医療などの分野に従事する少数民族出身の企業経営者の数が日増しに増えてきました。
男女平等推進目標の実施を継続
国連人権理事会による「普遍的・定期的審査」に基づき、作成されたベトナムの人権推進に関する報告によりますと、男女平等の促進や女性の進歩を目指す国家戦略は不平等が生じる恐れがある地域に集中して実施されていることが分かります。これにより、女性の人身売買や家庭内暴力の防止、女性への学習、職業訓練のチャンスづくりが図られるとみられます。また、政府は雇用創出、収入、地位に関する男女の格差の是正、女性への暴力撤廃などを目指して、法律施行や国際協力を強化しています。これまで、各地方と省庁、レベルで男女平等の推進や女性の地位向上に向けての適切なモデルが導入されてきました。今後も、これらの措置が継続されるとしています。
一方で、ベトナムは各レベルの指導者を務める少数民族出身の女性の割合を引き上げるとともに、彼らの生活水準や知的水準を向上させるという目標を掲げています。さらに、政府は女性に対し、高い収入を得る仕事に就くことや、生活水準を改善することに関心を寄せ、チャンスを与えています。そして、男女平等に関する宣伝を進め、女性に対する偏見を変えさせると同時に医療、教育、雇用創出を中心に男女平等の確保を目指す国際協力を進める計画があります。