新型コロナウイルス感染症との闘いにおいて、ベトナム政府は常に、適切な措置をとってきました。そして、現在、「新型コロナがない」という目標の代わりに、「安全な適応、臨機応変な措置、効果的な抑制」という方針を実行に移し始めました。したがって、政府や、各省庁、機関、地方は、企業の困難解決を含め「疫病対策を進めながら経済回復を促進する」という二重の任務を実施するためのシナリオを立案しています。

社会全体の努力により、ベトナムは一歩一歩、パンデミックを抑制しています。現段階には、経済回復・発展は優先課題となっています。

オンライン形式で行われた企業支援を討議する会議＝VGP/Nhật Bắc

企業とともに歩む政府

エコノミストらによりますと、疫病の状況がよく改善されていることから、疫病対策と経済回復に関する新しいアプローチ方法が必要とされています。その中で、企業が安全な生産・経営活動を確保することは重要な前提とみられています。先週末行われた政府と企業とのオンラインダイアローグで、ファム・ミン・チン首相は企業共同体の意見に耳を傾けたい意向を表明し、次のように語りました。

（テープ）

「各省庁、機関、地方は、法律や、共通の原則に基づいて、企業の問題を積極的に処理する必要があります。政策を定めるとき、企業の意見をまとめ、状況を分析するなどして、企業の賛同・支持を得る必要があります。また、行政改革を促進しなければなりません。」

政府は各地方に対し、ニューノーマルにおける経済回復計画を早期に立案するよう訴えています。一方、各地方と企業経営者らは、「安全な適応、臨機応変な措置、効果的な抑制」という政府の新しい疫病予防対策方針を歓迎するとともに、疫病制圧と経済回復のために政府と力を合わせてゆく決意を再確認しました。東北部クアンニン省人民委員会のカオ・トゥオン・フイ副委員長は次のように語りました。

（テープ）

「わが省は2つの具体的な措置をとっています。1つ目は、重点的なプロジェクトの進捗度を促進すること。2つ目は公共投資の調達を加速させることです。その目標は、9月30日をめどに重点的なプロジェクトへの資金調達率を80％を超えることです。」

ファム・ミンチン首相（左）と企業経営者ら＝VGP/Nhật Bắc

国を発展させていくための原動力づくり

政府と企業とのオンラインダイアローグで、ファム・ミン・チン首相は、「中央から地方に至るまで、新型コロナ対策を統一させるとともに、各省庁、地方は緊密に連携させ、新型コロナ対策の効果向上に尽力するよう」求めました。また、企業共同体に対し、次のように訴えました。                      

（テープ） 

「企業共同体が疫病予防対策と経済社会発展事業において中心的な役割を果たし、生産性向上のために投資していくことを望んでいます。また、政府とともにPPP=官民連携方式による投資を強化していくよう求めます。その中で、インフラ整備や、行政改革、人材開発、産業発展は優先課題とみられます。」

このように語ったチン首相は「疫病を早期に食い止め、ニューノーマルに向けると共に、疫病対策と経済社会発展という二重の任務を実現するために、今後も、引き続き疫病予防対策を断固として展開するよう」要請しました。さらに、企業と共同体に対し、政府と困難を分ちあい、努力していくよう訴えました。