(VOVWORLD) - 新型コロナにより大打撃を受けたベトナム経済は2022年に力強く回復し、ベトナム政府が打ち出している目標を上回る成長率を達成するでしょう。これは、財政金融分野に携わる多くの国際組織などが出した見解です。
「2022年の経済展望とグリーンファイナンス政策」セミナー |
先ごろ、ハノイで、ベトナム外務省とスタンダードチャータード銀行は、「2022年の経済展望とグリーンファイナンス政策」をテーマにしたセミナーを対面式とオンライン形式の両方で共催しました。セミナーで、スタンダードチャータード銀行の専門家らは、世界並びにベトナムの経済展望について報告を行い、その中で、ベトナムの経済成長率は2022年は6.7%、2023年は7%に達する見込みであると明らかにしました。また、ベトナムは引き続き世界のサプライチェーンの重要な一部であり、各国の多くの企業にとって魅力的な投資先でもあるので、ベトナムへの投資は2022年に回復するであろうとしています。スタンダードチャータードが同銀行のクライアントを対象に行った調査によりますと、ほとんどのクライアントは、国際貿易と世界のサプライチェーンにおいて自国の地位を増しているベトナムの経済展望を楽観視しているということがわかります。
一方、WB世界銀行は先ごろ、ベトナムのマクロ経済に関する2月のレポートを公表し、2022年に入り、ベトナム経済は多くの前向きな兆しを見せていると強調しました。レポートによりますと、ベトナムの工業生産指数が引き続き増加していることや、新型コロナが発生して以来小売業とサービス業の売上高が前年同期と比べて初めてプラス成長に好転したこと、貿易収支が黒字を維持していることなどはベトナム経済の着実な回復を示しています。2回目のワクチン接種を完了した人は総人口の73%を超えていること、そして、ベトナム政府が納税期限の延期や、付加価値税の減税、公共投資の強化などの支援措置を展開していることは経済回復を支えているとしています。
他方、イギリスの格付け会社フィッチレーティングスの最新報告は、ベトナム経済の回復について、国内需要の回復と輸出活動の強化により、2022年の経済成長率は7%にのぼり、ベトナム政府が打ち出している6~6.5%の目標を上回ると予測しています。ベトナムの迅速なワクチン接種により、新型コロナによる影響が基本的に抑えられてきたとしています。
そして、世界の多くの有力紙が、ベトナムの経営生産活動が急速に再開されていることはベトナム経済の回復と発展を支えているとしています。その中で、ロイター通信は、ベトナムの経営生産活動の回復は世界のサプライチェーンの復興に大きく貢献していると報じました。