マクロ経済の安定化に公的債務の合理的確保

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ベトナム政府は、公的債務比率が増加している背景の中で、マクロ経済の安定に向けて、公的債務を厳格に監視し、公的債務比率を安全の範囲内で確保するという措置を断固として活用しています。

公的債務、経済発展、インフラ整備に寄与する

世界金融危機などの影響を受け、ベトナム経済成長率は2006~2010年期の7%から2011~2015年期の5.8%に低下しました。こうした状況を前に、国会は、収入の低下、企業への補助、社会福祉向けの支出増加を主張しています。そこで、投資発展向けの支出は同期間、25%から18%に激減しました。経済社会発展の目標と任務を達成する為に、ベトナムは国内外の債務を主動的に行なったのです。ハイフォン市選出のグェン・ティ・ギア国会議員は次のように語りました。

(テープ)

「公的債務は、工業化現代化過程を進んでいる大多数の国にとって難題となっています。それだけでなく、現在でも、先進諸国さえも高い公的債務に直面しています。交通、港湾のインフラ整備や病院の建設などを目指す為に対外債務、債券発行が必要とされています。」

国家予算支出超過、債券発行の結果により、ベトナムの公的債務残高はGDP国内総生産に対する比率が2010年の51.7%から2014年末の60.3%に、そして2015年末には64%に増加すると予測されています。その他、効果のない投資プロジェクト、建設投資分野の汚職浪費の蔓延、国家予算の歳入低下、支出増加などが存在しています。こうした状況を解決するために、レ・ダン・ゾアン経済専門家は次のような見解を示しました。

(テープ)

「ベトナムは、公的債務残高と返済サービスをどのように低減させるか、さらに努力しなければなりません。最も重要な措置は、国家予算の支出超過の抑制に向けて、経済全体の節約を徹底的に行うという事です。」

政府、公的債務を安全範囲内に

ベトナムは、今後も、経済社会インフラの投資と開発に国内債務と対外債務の継続を主張しています。しかし、その過程において、公的債務残高を対GDP比率65%を超えないこと、投資の効果向上などを確保しなければなりません。

ベトナム政府は、公的債務の管理と使用の効果向上を指導します。これについて、グェン・タン・ズン首相は次のように強調しました。

(テープ)

「公的債務は、重要な経済社会インフラの投資と開発だけに充てられます。政府債務や、政府保証債務、及び地方行政債務で実施される項目を厳格に点検、批准する必要があります。汚職浪費に関与する全ての行為を積極的に防止します。」

同時に、ベトナムは、新規債務を厳格に管理します。財政省のディン・テェン・ズン大臣は次のように語りました。

(テープ)

「ベトナムは、国内における金融市場、債券市場の発展を継続すると共に、公的債務の再構築を一歩ずつ行ないます。中期、長期間の債務を急増させ、高利の短期間債務を最小限にします。政府保証債務、地方行政債務などをさらなる厳格に監視し、債務の管理と監視を強化します。」

政府の努力、決意、及び明確な方向により、ベトナムは公的債務残高の低減という目標を一歩ずつ達成することが出来るはずです。

 

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