(VOVWORLD) -西側諸国、ひいてはベトナムのかつて敵国であった国々でさえも、世界軍事史に記載されたザップ将軍の戦功に敬服しています。
ザップ将軍(TTXVN撮影) |
ボー・グエン・ザップ将軍は、ベトナム人民軍を指導して、1954年にディエンビエンフー作戦を勝ち取って以来、ベトナム国民にとって優れた将軍であるだけでなく、世界から認められた伝説の将軍となっています。西側諸国、ひいてはベトナムのかつて敵国であった国々でさえも、世界軍事史に記載されたザップ将軍の戦功に敬服しています。8月25日のザップ将軍生誕110周年記念日にあたり、ザップ将軍に対する国際共同体の称賛を振り返ってみましょう。
ディエンビエンフー作戦においてフランス軍を指揮していたマルセル・ビジャール大将によりますと、ディエンビエンフー作戦の勝利により、ザップ将軍は30年余りにわたり最も優れた軍事戦術家として知られるようになりました。このことは、かつてない力をもたらしたということです。ディエンビエンフー作戦では、ザップ将軍の対戦相手であったビジャール将軍は「もし私が当時ベトナム人であるならば、私もベトミンになった」と認めました。このことは、対戦相手を含む全ての人に対するザップ将軍の説得力を示しました。ビジャール氏はさらに、「今だけではなく、永遠にザップ将軍の生涯と伝説的な革命事業は、それぞれのベトナム人にとってお手本であり、名誉の存在でもある」と強調しました。
一方、ベトナム人の抗米救国闘争の期間中にアメリカ軍の総司令官であったウィリアム・ウェストモーランド将軍は、「全ての美徳は偉大な軍事指揮者を成した。例えば自己主張、精神的力、精神を集中させる能力、高い知能などは偉大な指揮者のザップ将軍の中にあった」と評価しました。ウェスト・モーランド将軍はまた、「ベトナム戦争の終結は、ベトナム人民軍の傑出した人物の決定的な役割、特に、ゲリラ作戦の総指揮者であったザップ将軍の重要な役割を示してきた」と語りました。
他方、世界では、ザップ将軍の生涯や革命事業、及び、軍事的才能を讃える数多くの史書、ドキュメンタリー映画がありました。アメリカの従軍記者であったスタンリー・カーノウさんは1959年からベトナム戦場に赴き、ベトナム戦争を見続けました。カーノウ氏は「ベトナム・一つの歴史」という750ページの大著を執筆し、その中で、「ザップ将軍は世界の偉大な軍事指揮者の一人として見なされている。しかし、世界の他の軍事指揮者と違うところはザップ将軍の才能は軍事教育で得たものではなく、生まれつきの天才である」と評しました。
米国雑誌 「タイム( time)」誌は表紙に3回もわたりザップ将軍の肖像を印刷しました。 |
その他、世界の著名な情報通信もザップ将軍を讃えました。フランスのAFP通信は「ザップ将軍はフランス軍とアメリカ軍を打ち破ったベトナム人民軍の勝利の建築家である」と報じました。イギリスのロイター通信は、「ザップ将軍は、いかなる時代においても世界最も偉大な将軍トップ10の一人である」と評価しました。
ザップ将軍の軍事的才能と知識は、ベトナム民族の外国侵略者との戦い歴史と世界の軍事史から独学したこと、実践の戦闘を体験したことによるものです。こうしたことは、ザップ将軍のアイデンティティを確立しました。これにより、ザップ将軍は世界から人類史の中で最も傑出した将軍であり、歴史の流れを変えた数少ない人物の一人として見なされています。