北中部と中部沿海地域の海洋経済開発

(VOVWORLD) - 海洋経済がベトナムの強みとなる分野になり、ベトナムが海洋から富を得られる国になるため、海洋経済を精力的に開発するというのはベトナムの終始一貫した立場です。

先頃行われた2030年までの北中部と中部沿海地域の社会経済開発、国防・安全保障の確保と2045年までのビジョンに関する政治局の決議を貫徹する全国会議で、その主張が改めて確認されました。

北中部と中部沿海地域はタインホア省からビントゥアン省にまたがり、中央直轄の14の省や市から構成され、海岸線の長さは1800キロメートルというベトナム海岸線全長の55%を占め、面積は全国のおよそ29%を占めています。同地域には多くの港湾、多くの大小の島々が含まれています。

海洋経済の概要

北中部と中部沿海地域にある14の省や市はいずれも海に面していることから、海洋経済は経済のほか、社会、国防・安全保障などの面においても、同地域の開発に非常に重要な役割を担っています。

北中部と中部沿海地域について国の開発事業に関する政治局の決議26号は「2030年をめどに、同地域は海洋経済がダイナミックで、急速、かつ持続的に発展する地域になり、近代的な経済社会インフラが整備され、東南アジア地域とグローバルな基準を満たす沿海都市システム、および沿岸経済地区が建設され、中部高原地帯テイグェン地方とラオスが海洋からの玄関となる」明らかにしています。

また、「2045年をめどに、北中部と中部沿海地域は海洋経済が急速、かつ持続的に発展する地域になり、沿岸にある近代的な経済地区とスマート都市システムを擁する」としています。中央経済委員会のチャン・トゥアン・アイン委員長は次のように語りました。

(テープ)

「海洋経済の概要が明らかにされました。北中部と中部沿海地域は海洋経済の強みを基礎に開発されるものでなければなりません。特に、海洋経済の強みを活かすことは沿岸にある経済地区の発展に役立ちます」

沿岸地方の開発

北中部と中部沿海地域は海洋経済を開発するため具体的な計画を立案しました。クアンビン省ではホンラ経済地区のほか、テイ・バック・クアン・ハウ工業団地、カムリエン工業団地、クアンフエコ都市地区、バオニン都市地区などへの投資が呼びかけられました。

北中部と中部沿海地域の海洋経済開発 - ảnh 1写真撮影: Nhat Bac

一方、カインホア省では、海洋経済からの収入は同省の総生産額の80%を占めており、そのうち、観光サービスからの収入が同省の海洋経済の多くを占めています。カインホア省人民委員会のグエン・タン・トアン委員長は次のように語りました。

(テープ)

「カインホア省は向こう5年の経済構造を転換させる計画があります。具体的には近代的な工業団地を建設し、質の高い農業と新しい観光商品を開発します。特に、総面積15万ヘクタールのバンフォン経済区には深水港があり、近未来の魅力的な観光地、および投資先となっています」

21世紀における海洋経済の潜在力を十分に発揮するため、ベトナムは自らの強みを十分に活かしつつ、同地域の行政府の取り組みが重要な意義を持つことでしょう。



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