(VOVWORLD) -各地方は、生活の質的向上を目指して、高い収入や社会サービスへのより便利なアクセス、精神的生活の確保などを含む人々の幸福度指数を向上させる目標を設定しました。
第13回党大会へ上程した2021年∼2025年までの5カ年経済社会発展方向は、「人々の生活の質を向上させ、経済発展と社会の調和のとれたつながりを確保する必要がある」と明記しています。各地方は、生活の質的向上を目指して、高い収入や社会サービスへのより便利なアクセス、精神的生活の確保などを含む人々の幸福度指数を向上させる目標を設定しました。
幸福度指数の現実感
山岳地帯のイエンバイ省は経済面では様々な困難に直面し、現地住民の知識レベルがいまだ低い水準にあるものの、同省の第19回党総会では、決議に幸福度指数を盛り込みました。この指数は、生活や生活環境に対する人々の満足度、及び、寿命に関わる指数が含まれています。この目標について、チャンイエン県バオダップ村党委員会のグエン・ガン・ザン副委員長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「これは、経済社会を含むのでかなり全面的な指数です。イエンバイ省が現地住民の生活改善に配慮していることを喜んでいます。」
一方、第17期ハノイ市党委員会は、「文化の発展、社会保障の確保、社会福祉の向上、市民の生活の質的向上」という2020年∼2025年期の目標を打ち出しました。これに基づき、ハノイ市は、2025年までに、市民の平均寿命は76.5歳に達することや、子どもの教育の効果向上、社会保障制度の全面的発展、国民皆保険加入に取り組んでいます。
第17期ハノイ市党総会で発言に立ったフエ氏( kinhtedothi.vn撮影) |
ハノイ市党委員会のブオン・ディン・フエ委員長は次のようにかったっています。
(テープ)
「ハノイ市は、市内の各区、県と共に、それぞれの文化会館に補助金を提供する予定です。また、全ての県は、公園が不足している状態の解決に努力しなければなりません。市民が、グリーン・クリーン・美しい空間を楽しめるように2021年中に、これらの方針を実行しなければなりません。」
誰一人も取り残さない
第13回党大会の文献は、人々の幸福要素についても強調しました。国会の社会問題担当委員会副委員長のブイ・シー・ロイ氏は次のように語っています。
(テープ)
「繁栄した幸福な社会づくりという目標は、社会の公平性を確保することです。また、ベトナムの憲法にも、人々の基本的な利益の確保が盛り込まれています。そこで、この目標は基本的なものだと思います。」
他方、中央理論評議会副会長のフン・ヒュウ・フー教授は次のように強調しています。
(テープ)
「新型コロナウイルス感染症が発生したことで、高所得がみな満足しているとは限りません。急速な経済成長が喜びであるとは限らないということが分りました。最も重要なことは、生活が平穏で幸福になるということです。ですから、幸福は、人道的な意義を持っていますね。」
2020年12月中旬に、UNDP=国連開発計画ベトナム事務所と計画投資省が発表した「人間開発指数(HDI)報告書2020」に基づき、ベトナムはHDI上位国グループ入りする位置にあるとしています。これは、喜ばしいことであり、ベトナムが第13回党大会決議を現実化にする傍ら、誰一人も取り残さずに、全ての人々の生活の質的改善、人間の全面的開発を実現するための原動力となっています。