(VOVWORLD) -ベトナムのファム・ミン・チン首相は、アメリカ・ニューヨークにある国連本部で開催中の第78回国連総会の一般討論に出席しています。
チン首相(GP/Nhật Bắc撮影) |
チン首相はこの総会とその関連活動に参加するにあたり、ベトナムは平和を愛する国であり、国連の積極的かつ主体的にして責任のある一員であるとのメッセージを伝えます。
9月18日から26日にかけて、「信頼の再構築とグローバルな連帯の活性化:すべての人々にとっての平和、繁栄、前進、持続可能性に向けて、2030アジェンダとその持続可能な開発目標のための行動を加速させる」をテーマとした第78回国連総会ハイレベルウィークが開催されています。今回のハイレベルウィークは、各国が国際的団結や、国連が中核的な役割を果たす多国間主義に対する公約を確認すると同時に、アイディア、知見、共通課題対策などを共有するチャンスとなっています。
国連の共通活動へのベトナムの貢献
2022年、ベトナムは、国連の共通活動に多大な貢献をしてきました。中でも、ベトナムは第77回国連総会の副議長としての任務を完遂したということです。ベトナムの主催のもとで行われた国連総会は、国際司法裁判所に気候変動問題に関する勧告的意見を求める決議のほか、感染症予防対策や、グローバル医療保険制度の導入、結核に関する国連総会ハイレベル会合の開催に関する決議、そして国連水会議で議論される内容などを採択しました。ベトナムの主体的かつ積極的な参加は、国連と国際共同体の共通活動と優先課題に具体的かつ実質的に貢献してきたと評価されています。そのほか、ベトナムは、2023年~2025年期の国連人権理事会理事国、2023年~2027年期の国際法委員会委員、ユネスコの2021年~2025年期の執行理事国、2022年~2026年期のユネスコ無形文化遺産保護条約の政府間委員会委員国としての役割を担っています。
国連とともに目標達成のため尽力すると公約
チン首相が第78回国連総会ハイレベルウィークに参加し、第78回国連総会の一般討論、およびハイレベル多国間会議などで演説を行うことはきわめて重要な意義を持っています。これらを通して、ベトナムは、人間を中心に置き、すべての決定のモチベーションにするというベトナムの終始一貫した見解を確認しました。これは、国連が追求している原則、方向でもあります。各国間の信頼関係が崩れ、多国間協力が多大な問題や障害に直面している背景の中で、ベトナムは国際的公約を積極的に履行するとともに、すべての分野における国連加盟国としての義務と責任を遂行する用意がある姿勢を再度示しました。
実際、ベトナムは、国連平和維持活動に積極的に参加し、アフリカ地域のホットスポットにおける紛争の抑制、平和の構築に貢献したほか、エネルギー移行を積極的に行い、2050年までに温室効果ガス排出量をゼロにすることや、持続可能な開発目標の遂行に取り組んでいます。
ベトナムは、1977年9月20日に国連の第149番目の加盟国になって以来、国連憲章を厳粛に実現し、国連憲章と国際法の基本原則の保護と遵守に努力してきました。重要な価値観と原則の類似性はベトナムと国連間の協力とパートナーシップの基盤となっています。国連が推進する価値観は、ベトナムが何世代にもわたって守ろうと努力してきた平和、民族の独立、正義といった価値観でもあります。
チン首相が第78回国連総会のハイレベルウィークに参加することは、国際共同体とともに、独立のための闘争や、国際法原則、復興と包摂的な開発だけでなく、世界共通の目標遂行の取り組みに関する知見を共有するというベトナムの決意を示す有意義なものとなっています。