(写真:cafef.vn)
現在、ベトナムにおける女性の国会議員の割合は24.4%に達しています。一方、各レベルの人民評議会では、この割合はもっと低い状態です。ベトナムは、第14期国会と2016年~2021年期の各レベルの人民評議会の女性議員の割合を少なくとも35%にするという目標に取り組んでいます。しかし、この目標を達成することは容易ではないと指摘されています。
女性と国会、人民評議会への参加
ハノイ市選出のブイ・ティ・アン国会議員によりますと、国会と人民評議会の議員は、人民各層、女性を含む社会団体を代表しなければなりません。女性が国の権力機関に参加することは必要であるとしています。アン議員は次のように語っています。
(テープ)
「国会と各レベルの人民評議会の女性議員の割合を35%にするという規定は進歩的かつ現状に見合っていると思います。しかし、35%という目標を達成できるかどうかが問題です。全体的に考えれば、あまり難しくないけれども、それぞれの地方の場合は、事前に準備しておかなければ、この目標の達成は難しいようです。」
政治分野における男女平等の確保、特に各地方の人民評議会の女性議員の増員には、いまだ多くの困難があります。その主要な原因は、女性幹部、国家公務員を始めとする一般的な幹部、国家公務員の開発育成施策の企画がまだ遅れているということです。その他、女性幹部は、家事育児をしながら、社会的活動に参加しなければならないので、男性より活躍しにくいのです。
ビンフック省選出国会議員代表団の副団長ホ・ティ・チュウさんは次のように語っています。
(テープ)
「党の決議や法的文書などは男女平等の内容を盛り込んでいます。しかし、女性が政治的活動に参加することはいまだ多くの困難があります。殆どの地方は、調査と実態では、女性幹部の育成を重視していないことが分かります。」
女性国会議員の割合を35%にする目標の実現
まもなく行なわれる第14期国会選挙に推薦される女性候補者の数は少なくとも35%にするという目標が掲げられています。各レベルの婦人協会は女性候補者を推薦するという重要な任務を担っています。ベトナム婦人連合会のグェン・ティ・トェット 会長は「同連合会と祖国戦線中央委員会は国会と各レベルの人民評議会の女性候補者の推薦に関する協力合意書を締結した。」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「我々は婦人連合会の幹部を対象に訓練コースを開きます。これにより、国会と各レベルの人民評議会に推薦される女性候補者が立候補に関する知識や技能、及び、国会や人民評議会における人民の代表者としての役割を担うための知識を身に付けられるようになります」
第14期国会選挙の準備のため、早くから各レベルの人民評議会と機関は女性幹部を準備、育成しました。国会の社会問題担当委員会のグェン・トゥイ・アイン副委員長は次のように語りました。
(テープ)
「人材育成は長期的な任務ですが、当面の問題を解決するための対策を取る必要があります。女性候補者の割合に関する規制を遵守するかたわら、推薦される女性候補者の資質がよくなければなりません」
第14期国会と各レベルの人民評議会に推薦される女性候補者の割合の向上はベトナムにおける男女平等の促進、ベトナム女性の進歩、及び、ベトナムの発展に寄与することでしょう。