(VOVWORLD) - ベトナムにおいて子供たちは特別な存在であり、手厚い保護とケア、全面的な発達のための最良の環境整備、安全な生活環境の提供などを通じて、そのことが示されています。
ベトナムでは現在、子供のための行動月間が実施されています。ベトナムにおいて子供たちは特別な存在であり、手厚い保護とケア、全面的な発達のための最良の環境整備、安全な生活環境の提供などを通じて、そのことが示されています。また、ベトナムは関連する政策決定の際、子供たちを差別せず、その最善の利益を確保することを戦略的かつ長期的な課題と位置づけています。
ベトナムの子供の数は現在2500万人を超え、総人口の25%以上を占めています。このうち、6歳未満の子供全員に無料の健康保険証が発行されています。就学年齢の子供のほぼ100%が学校に通っており、1歳未満の乳児の95%が予防接種を完了しています。
子供たちのために実質的な行動を リソースの優先的投入
「子供たちのために実質的な行動を取り、リソースを優先的に提供する」をテーマとする2024年の子供のための行動月間は、6月1日から30日まで実施されています。6月1日に中部フエ市で行われた行動月間の開会式では、労働傷病軍人社会事業省がトゥアティエンフエ省人民委員会と連携し、国レベルでの行動月間の幕開けを宣言しました。
今年の行動月間では、全国の63の省・市が連携し、子供のケア、教育、保護に関する国民運動をより充実させています。各地域の全ての村に対し、子供のための新施設の建設または既存施設の改修を支援します。各社会政治組織のメンバーは、地域および全国レベルで子供のために実質的な行動を取ります。
労働傷病軍人社会事業省児童局のグエン・ティ・ガー副局長は次のように述べています。
(テープ)
「最近の各地域における子供関連の活動の優良モデルや手法を紹介する啓発キャンペーンを実施します。省庁や地方と連携し、子供関連の活動に関する全国オンライン会議を主催します。さらに、今後の子供関連活動の予測と評価を継続的に行い、子供の権利をより適切に実現するための解決策を提案していきます」
これに先立ち、ファム・ミン・チン首相は2024年の子供のための行動月間に際し、5月31日にハノイ障害児養護センターを訪問した際、今後の子供のケア、教育、保護活動の充実に向け、より強い決意と努力、断固とした実行、より多くのリソース投入が必要だと強調しました。チン首相は、社会全体が最大限の責任を持って実質的な行動を取り、子供たちが信頼と愛情を寄せ、自らの未来を信じることのできる確かな支えとなるべきだと訴えました。
子供のケアと教育、保護は戦略的課題
子供のケアと教育、保護は、戦略的かつ長期的な課題であり、国の工業化、近代化、国際統合を担う人材の育成とその質の向上に重要な役割を果たします。子供への投資は、国の未来への投資でもあります。この取り組みを着実に進めることは、党の各レベルの委員会、政府機関、大衆組織、家庭、学校、社会全体の責任です。
近年、党と国家は、子供の保護とケアに関する制度、メカニズム、政策を改善し、中央から地方に至るまで一貫性を持って包括的に実施しています。
昨年、首相は子供関連の分野で2つの重要な決定を下しました。2023年12月の決定第1591号では、2023年から2030年までの子供の精神保健ケアと孤児支援プログラムが承認され、2023年9月の決定第1080号では、子供問題に関する国家委員会のメンバー構成が承認されました。
特に昨年、児童局は、労働傷病軍人社会事業省、教育訓練省、保健省、公安省との間で、子供に対する暴力や性的虐待の防止に関する2つの省庁間協力プログラムを締結しました。また、児童局、ベトナム子供保護基金、海軍政治局の間では、「海軍による漁民の子供の里親制度」の実施に関する協力プログラムが締結されました。
毎年開催される全国子供フォーラムは、子供たちが自分に関わる問題について意見や要望を表明する場としても機能しています。
具体的な行動の効果的な全国展開と子供へのリソースの優先的な配分は、子供たちが置き去りにされることを防ぐだけでなく、ベトナムが常に人間を中心に据え、人間を主体、目標、原動力、発展の源泉と位置づけていることの表れでもあります。