持続可能な開発のための創造的な教育、人材育成の促進
写真はイメージです。
今月30日と31日の両日、中部フエ市で、ASEM=アジア欧州会合の「持続可能な開発のための創造的な教育・人材育成」に関する会議が開催されます。この会議は、第11回ASEM首脳会議で採択されたベトナム政府の構想を実現するために、ASEM加盟5ヶ国である日本、韓国、インド、インドネシア、フィンランドの後援を受けて、ベトナムのアイディアにより行われるものです。
各国が質の高い人材育成、第4次産業革命の新たな需要に応える為、創造的な教育、21世紀型スキルの開発を推進している背景の中で開催される今回の会議は、教育、労働、仕事、などに関するアジア・欧州協力の推進、ASEMの教育と人材開発ビジョン、ASEMの新たなスキルプログラムの作成に寄与すると期待されています。
IT時代における教育と人材の役割
ベトナムの国際社会への参入過程は日増しに広範に推移しており、大きな成果をもたらしてきました。教育養成分野では、この参入過程は先進的な科学技術と管理スキルの導入、質の高い人材の育成に寄与しています。しかし、国際社会への参入の要求に応える為に、ベトナムの教育部門は、高い競争力を持つ人材の育成を行う為に、教育の質を絶え間なく向上させる必要があるとされています。このことについて、ベトナム教育養成省のチャン・バン・ニュン元次官は次のような見解を明らかにしました。
(テープ)
「国際社会に参入するということは、地球市民ならば英語と情報技術という2つのスキルを身につける必要があります。情報技術はベトナムの日常生活に浸透しつつあります。しかし、英語の普及は差し迫った要求であると思っています。」
この数年間、ベトナムは、国際社会への参入の要求に応える為に、人材育成の質的向上に関する複数の政策を発効させてきました。ベトナム科学教育院・大学職業教育研究センターのレ・ドン・フォンセンター長は次のように語っています。
(テープ)
「政府は、人材開発企画を公布しました。この企画は、新時代における人材の需要に応える為に、ベトナム教育養成システムを構築することが狙いです。その一方で、教育養成省は、政府に対し教育発展戦略の作成を提出しています。その他、国会は、教育の質的向上を目指す為、大学教育法を発効しました。」
人材開発に国際的協力の強化
人材の質的向上という目標を達成する為に、ベトナムは、アジアと欧州地域の先進国の経験を参考にして、創造的な教育と質の高い人材育成、情報技術の導入、職業訓練を促進することを優先課題として掲げています。そこで、ベトナムが「持続可能な開発のための創造的な教育・人材育成」に関するASEM会議を主催することは、教育と人材開発分野における国際社会への主体的かつ積極的な参入という方針を伝えると同時に、ベトナムの創造的な教育と人材開発に対するASEM加盟諸国の支持と連携を働きかけることが狙いです。