ハノイで開催中の第13期国会第8回会議で、1日半かけて経済社会発展状況を討議しました。討議では「経済社会の持続的な発展を目指し、政府がマクロ経済を指導する適切な政策を制定する共に、強みのある経済部門や潜在力を徹底的に活用する必要がある」との意見が相次ぎました。
人口が多く、労働力が豊富なベトナムにとって、農業は経済の柱として位置づけられます。労働生産性の向上、農業分野と重点的経済地区を集中的に発展させることは国の経済発展に大きく寄与するとされています。
現在、ベトナムの総人口に占める労働力人口の割合は高いです。これは経済発展にとってよいチャンスとされています。そのため、多くの国会議員は「政府は豊富な労働力の効果向上、失業率の削減のため具体的な対策を出す必要がある」としました。
北部バクザン省選出のグェン・ティン・ニャン国会議員は「一国の労働生産性は各経済部門の労働生産性により構成される。そのため、経済全体の労働生産性を向上させるため、それぞれの部門の労働生産性を増やす必要がある。統計によりますと、工業分野におけるベトナムの労働生産性は農業分野の4,8倍、そして、サービス分野の労働生産性は農業分野の3,5倍となった。これにより、農業分野の労働生産性の向上に力を入れる必要がある」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「農業分野の生産モデルをシフトしなければなりません。具体的には農家が個人で農業生産をすることから農家同士が連携すること、そして、農産物の輸出は主に輸出業者に利益をもたらすことから、農産物の輸出は輸出業者だけでなく、農民にも利益がゆくようにシフトします」
一方、北部ハイズオン省選出のレ・ディン・カイン国会議員は「農業が経済の柱として位置づけられるため、農業にさらなる投資を行う必要がある。政府が栽培作物と畜産の種子の開発のための研究に資金を提供するよう」提案しました。また、南部チャビン省選出のチャン・コク・トァン国会議員は「政府は農業構造の転換を精力的に指導するよう」求めました。これらの提案を前に、農業農村開発省のカオ・ドゥク・ファット大臣は次のように語りました。
(テープ)
「稲作の生産性を始め、農業生産性の向上を目指し、農民が新しい技術を導入するため指導する必要があります。農業部門は大量畜産を奨励しています。水揚げに関して、農民の遠洋漁業の能力向上のため、援助を行います。」
現在、ベトナムでは20の重点的経済区があります。近年、これらの経済区の連携が実施され、重要な成果を収めたものの求められる要求に応えていません。北部港湾都市ハイフォン市選出のグェン・ティ・ギア国会議員は次のように語りました。
(テープ)
「政府は各地方間の連携の効果向上を目指し、連携に関する政策を改正する必要があります。また、政府は重点経済地区とされている地方に対する援助政策を取らなければなりません」
経済の持続的な発展を実現するため多くの要素に頼っていますが、ベトナム政府は労働生産性の向上、農業分野の構造転換の強化などの政策を実施することは経済の持続的な発展に寄与することでしょう。