ベトナムは3260キロの長い海岸線、豊富な鉱産物、水産物、生物学多様性に恵まれている。

ハノイで開催中の第13期国会第9回会議では、海洋、島嶼資源環境法案の討議が行なわれる予定です。これは、新しい法であり、複数の法に関連していると見られています。

現在、海洋と島に関する国家管理作業は、資源環境省や、農業農村開発省、商工省、文化スポーツ観光省などの各省庁や部門に託されています。それぞれの省庁の職能と任務によって、取り締まられていますが、重複する状態で、効果が上がらない時もありました。そこで、海洋、島嶼資源環境法が発効されてから、農業農村開発省は水産物法に従って、水産物を管理し、文化スポーツ観光省は観光法に従って、マリンツアーを管理します。そして、交通運輸省は航行法により港湾と航行サービスを管理します。

海洋、島嶼資源環境法、海洋経済発展に寄与する

ベトナムは3260キロの長い海岸線、及び100万平方キロメートルに及ぶ排他的経済水域と大陸棚、それに、豊富な鉱産物、水産物、生物学多様性に恵まれています。そのため、海洋経済発展の国家管理は祖国の建設防衛事業における重要な任務と見なされています。

この数年間、海洋経済は経済発展に重要な役割を果たしています。海洋経済を持続的に発展させる措置について、ハノイ市選出のブイ・ティ・アン国会議員は次のような見解を述べています。

(テープ)

「海洋経済の潜在力、水産物や鉱産物、石油ガスなど海洋資源埋蔵量を再度推定するよう提案します。その結果に基いて、海洋資源を企画します。そして、海洋資源の管理と開拓を担当する機関を定めます。」

海洋・島の保護に繋がる法

ベトナムの海洋と島は巨大な経済的潜在力を持っており、世界各国との貿易取引関係を結ぶ玄関であるのみならず、国防安全保障に重要な役割を果たすと同時に、祖国の建設防衛事業に寄与しています。そこで、海洋と島の保護はそれぞれの国民にとって責任であると見なされています。ドンナイ省選出のズオン・チュウ・コック議員は次のように語っています。

(テープ)

「海洋、島嶼資源環境法の作成を歓迎します。この法は、海洋資源問題の他、ベトナム民族の存在的な意義を持つからです。また、この法は国の建設発展事業に有益なものであるのみならず、各国との関係に繋がるのです」

海洋、島嶼資源環境法は、海洋と島嶼の資源の開拓と利用を集中しており、海洋、島嶼資源に関する国家管理の分権化、海洋に関する文化遺産の保護などに集中しています。また、この法は、海洋と島の資源の効果的開拓と利用に関する新たな管理方式に法的枠組みを作り出すと期待されています。