ベトナム国会・社会問題委員会設立40周年を記念して、26日と27日の両日、ハノイで「国会・社会問題委員会と社会進歩と公平の強化を目指す法制定」と題するシンポジウムが行なわれました。この40年間、国会社会問題委員会はベトナムの社会政策の完備に大きく貢献してきたとしています。
第6期ベトナム国会第1回会議では社会問題委員会の前身である医療・社会委員会などの設立に関する決議が採択されました。この委員会は労働、雇用創出、社会安全保障、健康ケア、人口、革命功労者の優遇、男女平等などに関する社会政策や法律の策定に貢献をしてきました。
社会進歩と公平の強化
ベトナムの社会政策は人々に幸せな暮らしをもたらすことを目的としています。これまで、国会・社会問題委員会は国民の健康保護法や公共労働義務法令、労働契約法令、労働保護法令などを策定し、社会問題の全面的な解決を狙いとしてきました。また、労働、医療、雇用創出、人口、男女平等、社会悪の防止に関する法律は日増しに完備され、革命功労者の優遇や社会保険、医療保険、貧困解消、社会補助などに関する政策の対象者は拡大されつつあり、補助金は国家予算と経済状況によって引き上げられてきました。ドイモイ=刷新事業が開始されて以来、社会問題の解決は戦略的な課題に位置づけられています。社会問題委員会が策定した社会政策の目標と内容は大きな進歩を見せました。
ガン国会議長(赤いブラウス)
グエン・ティ・キム・ガン国会議長は次のように語りました。
(テープ)
「社会問題委員会は数十の法律を審査し、国会に提出しました。また、国民の生活と革命功労者の優遇、労働、雇用創出、社会保険、医療保険、人口、貧困解消、宗教、男女平等、社会悪の防止などに関する複数の報告や提案を出しました。さらに女性国会議員グループの活動を効果的に進めています。」
第13期国会で、社会問題委員会は任務を全うし、国会、及び同委員会の活動効果の向上に取り組んできました。また、男女平等問題を40件の法案、法令に盛り込んだ他、労働、雇用創出、賃金、移住労働者、社会補助などに関する法案や法令に様々な意見を提出しました。監視活動に関して、同委員会は国会及び国会常務委員会とともに、医療保険、貧困解消、革命功労者の優遇に関する政策の実施の監視にあたっています。さらに、雇用創出への低金利融資、労働者の海外派遣、失業保険、社会保険、医療保険政策の策定、男女平等の強化に尽力してきました。
政策の現実化にあらゆる財源を活用
これまで、社会問題委員会は能動性と創造性を生かして、絶え間なく刷新を進め、国会の民主体制の拡大に積極的に貢献し、国会の活動に重要な役割を果たしてきました。同委員会は法案の策定や構想の提出、国民の意見集約、討論会の開催、国際関係の拡大で常に先頭に立っています。第11期の社会問題委員会委員長を務めたグエン・ティ・ホアイ・トゥ女史は次のような意見を述べています。
(テープ)
「実状を見極めた上で、アイディアを提出するとともに集約した意見を参考にする方針を堅持しています。適切なアイディアを断固として守る必要があると思います。」
この40年間、政策の策定を通じて社会進歩と公平の強化を目指することは社会問題委員会の役割の向上に寄与してきたとみられます。また、これはベトナムの工業化現代化事業、国際社会への参入にも弾みをつけることでしょう。