(VOVWORLD) - 少数民族出身の代表は国会議員の重要な構成員です。実際、これまで少数民族出身の国会議員は党と国家の民族政策の作成と実施に大きく貢献してきました。
来る5月23日に予定されている第15期国会議員選挙で少数民族出身の候補者の選出が重視され、山間部や少数民族居住地の発展と住民の生活水準の向上を目指しています。
第2回少数民族全国代表大会の様子
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ベトナムには53の少数民族が共存しています。革命事業の各時期にわたり、党と国家は常に民族政策に関心を寄せ、各民族間の団結、平等、相互支援の推進という一貫した政策を講じています。各民族間の平等権は政治、経済、文化、社会などあらゆる分野で保障されています。その中で政治面での平等権は代議制民主主義と直接民主主義を通じて示されます。国会の各任期にわたり、国会議員に選出された少数民族出身の代表は日増しに増加しています。1960年~1964年期の第2期国会で少数民族出身の議員数は総数の16.5%を占めていましたが、1997年~2002年期の第10期でその数は17.3%に増えました。
収めた成果を継承・発揮
第14期国会の少数民族出身の議員数は86人です。これらの議員は責任感を高め法律制定や監視、国の重要な問題の決定などに積極的に参加してきました。また、少数民族居住地と山間部の経済社会発展に関する第14期国会の2件の決議の採択に貢献しました。国会で少数民族に関する独特な決議が採択されたのは史上初となりました。その中で決議88号は2030年までに少数民族出身の平均所得を国内各地の平均所得の半分にし、貧困世帯の割合を10%以下に抑え、少数民族の村70%は「新農村」基準に達するという目標を設定しました。北部山岳地帯ランソン省選出の第14期国会議員のグエン・ラム・タイン氏は次のように明らかにしました。
(テープ)
「国会は少数民族政策システムの基本的な原則と解決すべき問題が盛り込まれた決議を採択しました。こうした決議が採択されるのは今回が初めてです。これは少数民族に対する責任感と気持ちを示すとともに、困難な状態に置かれている地域の支援を推進し、この地域が国内各地とともに歩んで、各民族間の平等な発展を確保することが狙いです。」
少数民族出身の議員の数と質を確保
第15期国会で民族政策の作成と実施などに関し、収めてきた成果を継承・発揮させるため、国会議員の質をさらに向上させなければならないとしています。中部クアンガイ省の有権者の一人は次のように話しました。
(テープ)
「困難な状態にある地域や僻地、遠隔地、少数民族居住地を代表する国会議員の数を増やす必要があります。これらの議員は地元の実状と住民の願望を見極めたうえで国会に適切な政策を提案し、地元住民の生活水準の改善、困難の解決が図られるでしょう。」
第15期国会の少数民族出身の国会議員を少なくとも18%に達するため、少数民族を代表する適切な人物を選び、候補者の履歴を詳細に研究・把握しなければなりません。また、住民に選挙の重要性、意義への認識を向上させ、有権者としての権利、責任の遂行を目指し、選挙への積極的な参加を働きかけるため、宣伝啓蒙を推進する必要があるとしています。北部山岳地帯ソンラ省選出の国会議員のクアン・バン・フオン氏は次のように語りました。
(テープ)
「少数民族の人々に自分が選出する国会議員の履歴や能力、責任感、成績などへの理解を深めるため、適切な方法で宣伝する必要があります。国会議員に選出される少数民族出身の代表は国会に少数民族の意見や願望を伝える人々ですから。」
これまで国会議員に選出された少数民族出身の代表らは党と国家の民族政策の作成や実施をはじめ、国会の成功に貢献してきました。これは第15期国会にも継承・発揮されるよう期待されています。