第15期国会第2回会議 回復と発展に原動力をつける
(VOVWORLD) - 既にお伝えしましたように13日午前、ハノイで第15期国会第2回会議は16日間の日程を終え、閉幕しました。今国会で一連の重要な政策が採択され、経済社会回復・発展に原動力をつけるとしています。
この会議は新型コロナウイルス感染症が複雑に推移している中で行われたため、会期日程が短縮されましたが、取り上げられた内容が充実されたと評されています。
国会活動を臨機応変かつ創造的に行う
第2回会議で国会と国会の各機関は議事の調整、充実に取り組んできました。国会議事堂と中央直轄の各省・市で国会議員が73のグループに分かれて、討論を行ったのは今回が初めてです。
特筆すべきことは、地方で作られた国会議員グループに地方行政府や各部門の指導者、専門家らが招かれ、国会に提出される内容への意見集約が行われ、民主体制の拡大を示したということです。統計によりますと、延べ3千人の国会議員はグループで行われた8つの討論会で、そして、延べ500人の議員は16の全体会議で発言に立ちました。
今国会は対面式でも行われましたが、新型コロナ対応として、感染状況が深刻なホーチミン市の国会議員らはオンラインで出席しました。また、今回、初めてオンライン採決が実施されました。
中部高原地帯ラムドン省選出のチン・ティ・トゥ・アイン国会議員は次のように語りました。
(テープ)
「今国会は大きく成功したといえます。新型コロナが複雑に推移している中で会議が安全に開催されました。オンライン方式で行われた今国会の第1部も多くの面で成功しました。第1、書類が周到に準備され、国会議員に適宜に届けられたこと。第2、ネット配信がスムーズに行われ、国会議員に対する医療面での安全保障が確保されたことです。」
国会で経済社会回復・発展を目指す重要な政策が取り上げられる
今国会で多くの重要な政策や決議が討議・採択され、経済回復・発展に弾みをつけると評されています。その中には2022年の経済社会発展計画、2021年~2025年期の経済再構築計画に関する決議が含まれています。また、2021年~2030年期の土地区画整理計画や2050年までのビジョン、2021年~2025年期の土地使用計画なども検討されました。
国会はあらゆるチャンスを経済社会回復・発展の推進や長期的な成長の原動力の維持に活用する決意を固めました。また、政府に対し、実施可能な措置を盛り込む経済社会回復・発展計画を早急に作成・実施し、世界経済の発展動向に見合うような成長への原動力付けに注視するよう要請しました。
一方で新型コロナ対応について、「疫病に安全に適応し、国民の命と健康を第一に位置づける」という目標を設定した際、政府に疫病対応に関する総合的な戦略と実状に見合った具体的な対応シナリオの作成を委託しました。
他方、今国会で行われた質疑応答は新型コロナ対応や経済社会回復に関する包括的かつ具体的な回答が出され、世論の注目を集めました。
ホーチミン市選出のグエン・チ・トゥック国会議員は次のように話しました。
(テープ)
「今回、議長団の会議の運営に深い印象を持っています。質疑応答で詳細かつ明確な回答が出されました。国会議員は具体的で社会生活に密接に関る質問を出し、有権者の意見を正確かつ率直に伝えました。一方、政府閣僚は明確な回答を出しました。」
第15期国会第2回会議が終了しましたが、刷新を推進し、人民と企業をあらゆる政策の中心に置き、国の持続可能な発展に向けて活動していく姿勢をアピールしています。