西北(タイバック)部と南部メコンデルタ 観光連携を強化
(VOVWORLD) - 11日、南部メコンデルタのカントー市で「西北部の文化観光ウィーク2023年」が終わりました。これは、西北部と南部メコンデルタとの観光の連携を強化するための活動の一つです。
「西北部の文化観光ウィーク2023年」 |
4月8日から11日にかけて行われた「西北部の文化観光ウィーク2023年」では、ホアビン省、ソンラ省、ディエンビエン省、ライチャウ省、ラオカイ省、イエンバイ省、ハザン省、フート省の8つの省からなる西北部の観光商品とサービスを紹介する展示会、「西北部の瞬間」という写真展、「壮大な西北部」をテーマとした文芸公演などのイベントが行われました。
ラオカイ省観光局のハー・ヴァン・タン局長によりますと、山間部にあるこの8つの省は壮大な山々に恵まれており、「インドシナの屋根」と呼ばれるインドシナ半島の最高峰ファンーシパン山、「雲の中にある町」と呼ばれる避暑地サパ、国の名勝地と認定されているムーカンチャイ棚田、ムオンファン原生林、モクチヤウ高原など世界的にも知られている観光地があります。また、少数民族が多数暮らしている西北部は少数民族の独特で豊かな文化を誇りにしており、その文化を観光開発用の重要なリソースと見なしているとしています。
タン局長は、今回の「西北部の文化観光ウィーク2023年」を通じて、南部メコンデルタの人々に、西北部の観光の潜在力を紹介し、観光における両地方の連携を強化したいとの考えを示し、次のように語りました。
(テープ)
「私たちは、観光だけでなく、文化と商業においても両地方の連携を強化するための環境に恵まれています。例えば、南部メコンデルタの民謡などをラオカイ省で紹介するのに対し、ラオカイ省の伝統芸術をメコンデルタで披露し、交流を深めることができます。こうした交流を通じて、観光分野での連携を強化し、観光商品を共同で開発することができると思います」
一方、カントー市文化スポーツ観光局のダオ・ティ・タイン・トゥイ副局長は、平野部にある南部メコンデルタと山間部にある西北部の観光業は互いに補助的・補完的なところが多く、協力の潜在力は大きいと述べ、次のように語りました。
(テープ)
「私たちは、南部メコンデルタ内の観光ツアーの傍ら、西北部を結ぶツアーの開発にも力を注ぎます。これは両地方の観光開発に貢献するでしょう」
西北部と南部メコンデルタの観光連携の強化はベトナム観光の回復と開発に弾みをつけることが期待されています。