(VOVWORLD) - 土壌や気候など農業発展に必要な環境に恵まれるベトナムは農業の人材育成に集中すれば、農業を一段と発展させることでしょう。
ベトナムと各国とのFTA自由貿易協定の多くが発効されたことは、ベトナムの農産物の輸出に大きな弾みをつけると期待されています。しかし、これらのFTAのメリットを最大限に活用するためには農業の構造転換が必至です。農業構造を転換する際は、近代的な技術の導入の他、農村部の人材育成も欠かせない要素となっています。
現在、ベトナムの農林水産分野では、約1800万人の労働者が働いています。その中の430万人が育成を受けました。現在、農業の人材育成に関わる学校は約850カ所で、その中の32校はハイテクアグリカルチャーの人材育成を行っています。
専門家によりますと、ハイテクアグリカルチャーの人材育成を強化するために、カリキュラムを刷新するとともに、育成に必要な近代的な設備を導入する必要があります。また、模型より、農作業で実際に使われる設備の導入は学生の即戦力向上に役立つとしています。中部ラムドン省労働傷病軍人社会事業局のホアン・チョン・ビン職業訓練課課長は次のように語りました。
(テープ)
「ハイテクアグリカルチャーへの投資を強化する必要があります。その中で、人材育成はとても重要です。人材育成では、農民が使っている機械や設備を導入しなければなりません。例えば、耕運機の修理を教えるとき、模型ではあまり効果がないと思います。本物の耕運機を使うべきです。」
先ごろ、中部ダクラク省で、「中部各地でのハイテクアグリカルチャーの人材育成」に関する会議が行われました。会議では、ハイテクアグリカルチャーの人材育成を強化するため、施設や設備、カリキュラムから教師までを刷新しなければならないとの意見が多くの専門家から出されました。そのため、国は、この分野の人材育成を奨励する政策をとる必要があるとしています。農業農村開発省の農村開発局のレ・ドゥク・ティン局長は次のように語りました。
(テープ)
「質の高い人材を始め、人材を育成することは農村の開発に欠かせないものだという意見が一致しました。特に、ハイテクアグリカルチャーを発展させる方針があることから、ハイテクアグリカルチャーの人材育成を農業・農村開発事業の柱と見なさなければなりません。」
土壌や気候など農業発展に必要な環境に恵まれるベトナムは農業の人材育成に集中すれば、農業を一段と発展させることでしょう。