(VOVWORLD) -2021年、ベトナムの外交部門は多くの困難と試練を乗り越え、印象的な成果を収めました。
ベトナム共産党の第13回大会決議は平和、安定した環境の構築と確保、国の発展に国外からのリソースの活用、国際社会におけるベトナムの地位向上といった3つの目標の遂行に対する外交部門の先駆的な役割の発揮を継続するという任務を打ち出しました。
外務省のブイ・タイン・ソン大臣(写真: TTXVN) |
外交部門の活動の質的向上と規模の拡大
新しい段階に入り、外交部門は事業活動を拡大させながら、主体的、かつ、積極的に行う方針です。2022年と向こう数年における外交部門の任務について、外務省のブイ・タイン・ソン大臣は次のように語りました。
(テープ)
「平和、安定した環境の確保と国の主権、領土保全を両立させながら、国の発展に国外からのリソースの活用、および、国際社会におけるベトナムの地位向上に取り組みます。また、近隣諸国や伝統的関係がある国々を含め、世界各国との関係の拡大と深化を引き続き行う他、ASEAN=東南アジア諸国連合、国連、APEC=アジア太平洋経済協力など国際の場におけるベトナムの役割を発揮します」
2022年、新型コロナウイルス感染症が引き続き複雑に推移する恐れがあることから、ベトナム外交部門は新型コロナの予防対策と経済社会の回復に対する国際社会の支持を得るため力を入れます。
外交部門の2022年の任務について、先ほどの外務省のブイ・タイン・ソン大臣は次のように語りました。
(テープ)
「私たちは国民と企業を中心にした経済外交を構築します。各地方の行政府と住民、および、各企業や国外在留ベトナムの代表機関の緊密な協力がなければ、経済外交を効果的に実施できないと言えます。また、国の発展に貢献するため、ベトナムが締結した国際合意やFTA=自由貿易協定などのメリットを動員しながら、国内の力を活用します」
国際社会におけるベトナムの地位向上
近年、多国間外交活動が多くの重要な成果を収めました。特に、ベトナムは2020年~2021年期の国連安全保障理事会非常任理事国としての任務を立派に果たしました。
ファム・ミン・チン首相(写真:baoquocte.vn) |
1月22日、ハノイでベトナムが2020年~2021年期の国連安全保障理事会非常任理事国を務めたことを総括する会議が開催されました。会議で、ファム・ミン・チン首相はこれから、対外活動は国の建設・防衛事業にさらに寄与するであろうとの希望を表明し、次のように語りました。
(テープ)
「新しい発展段階において、安定した外交活動、平和な環境の確保に先駆的な役割を果たすと共に、国の独立と主権、統一の防衛、領土保全、豊かな国民、強固な国、民主的で、公平、文明な国づくりに貢献しなければなりません」
新型コロナウイルス感染症が蔓延し、世界情勢が複雑に推移している背景の中で、2022年の外交部門はこれまでの成果を確保しながらも、国の発展のため、国外からのリソースを活用するという重い任務を担っています。外交部門は経済発展だけでなく、平和を愛好し、ダイナミックで、世界の平和、発展に貢献する責任を負う用意があるというベトナムの姿のピーアールに貢献しています。