(VOVWORLD) - EATOF=東アジア地方政府観光フォーラム(East Asia Inter-Regional Tourism Forum)は「東アジア単一観光圏の構築」を目標に、2000年に韓国・江原道の主導で創設された東アジア地方の政府間観光協力体です。
東アジア地域の観光回復・成長を目指す努力の一環として、10月末、ベトナム東北部クアンニン省で、EATOF=東アジア地方政府観光フォーラムが行われました。席上、参加者らは地方間観光協力や、地域内諸国間の連携を促進することで一致しました。
(写真:VOV) |
東アジア地方政府観光フォーラム(East Asia Inter-Regional Tourism Forum)は「東アジア単一観光圏の構築」を目標に、2000年に韓国・江原道(こうげんどう/ Koh Gen Do)の主導で創設された東アジア地方の政府間観光協力体です。
現在、中国の吉林省、フィリピンのセブ州、韓国の江原道、ラオスのルアンプラバン州、ベトナムのクアンニン省、カンボジアのシェムリアップ州、マレーシアのサラワク州、日本の鳥取県、モンゴルのチューブド、インドネシアのジョクジャカルタ州が加盟しています。加盟諸国はともに、観光部門の持続可能な開発を推進することを目指しています。
ベトナムで開催された第17回総会の枠内で、地域諸国および加盟諸国間の連携強化を目指す様々な活動が行われました。例えば、開幕式や、航空開発協力の促進に関する会議、二国間会議、各地方の知事会合、共同宣言の締結、クアンニン省内の観光地へのミッション、観光振興活動などです。
今総会の共同宣言によりますと、5つの主要な議題が取り上げられ、その中で、今後、協力をより実質的かつ効果的に推進するために「東アジア地方政府観光フォーラム」を「東アジア地方政府観光連盟」に格上げすること、東アジア地域を代表するグローバル観光連盟としての役割を立派に果たすこと、地方の行政当局との協力ガバナンスメカニズムを設立し持続可能な観光という目標を達成するためのグローバルネットワークを拡大すること、地方の大規模な政治経済のイベントをサポートすること、環境に優しく公正な観光に向けた持続可能な開発の原則に基づいた観光を開発させるために引き続き協力し、ともに協議した計画の実現に尽力することが含まれています。
共同宣言の締結式の様子=VOV |
専門家らは、「EATOFに加盟している各地方行政府は市場開発・多様化事業においてけん引役を果たす」と分析しています。これに関し、ファム・ホン・ロン博士は次のように述べています。
(テープ)
「EATOFのネットワークには加盟諸国の10地方がありますが、これらは潜在力が大きい観光市場となっています。今総会を機に、観光振興活動を進めましたが、今後も更に促進していく必要があります。以前、中国人観光客はベトナムを訪れる外国人観光客数の3分の1を占めていましたが、これからはインドやオーストラリアなどの市場を開拓する必要があります。」
第17回総会で、EATOFは、各地方行政府間の連携深化や、人材育成協力の強化、新しい製品・サービスの開発などのために力を入れることに合意しました。これらは今後のEATOF内の協力活動の質の向上に役立つと評されています。そして、今後も、EATOFが東アジア地域内の観光回復・開発事業において機関車としての役割を果たしていくことが期待されています。