2012年の海外の10大ニュース

1.世界各国での大規模な選挙と指導者交代が行われました。

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今年3月4日に行われたロシア大統領の選挙では、プーチン氏が大統領に返り咲きました。一方、今年に行われたフランス大統領選挙は、17年ぶりに社会党のオランド氏が現職のサルコジ大統領を破り、当選しました。アメリカでは、現職のオバマ大統領が共和党候補のロムニー候補を破り、アメリカ大統領に再選されました。また中国共産党第18回全国代表大会では習近平国家副主席が総書記に選出されました。日本の自民党も政権を奪還しました。

2.アジア太平洋地域での島の領有権争いが相次ぎました。

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日本と中国は尖閣諸島の領有権、韓国と日本は竹島の領有権、特に、中国と東南アジア地域のいくつかの国々はベトナムの東部海域、いわゆる、南シナ海の領有権の争いが相次ぎました。一方、中国がパスポートにU字線を図々しくも描いたことは地域内を始め、世界各国の強い反発を受けました。

3.多くの国々がアジア太平洋地域に重点を移しています。

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アメリカはアジア太平洋に自国の戦略上の基軸を置き、海軍、空軍、陸軍をこの地域に配置します。オバマ大統領は再選されてから、初の外遊として、タイとミャンマーを選びました。ヨーロッパ諸国も基軸をアジアに移しました。EU欧州連合は韓国、インド、日本などアジア諸国とのFTA自由貿易協定の拡大に力を入れています。

4.シリア内戦は地域の安全保障だけでなく、世界大国の間の対立の原因の一つとなっています。

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シリアでアサド政権と反政府勢力の内戦が発生し、2012年末現在、3万7千人の命が奪われました。その内戦はシリア国内だけでなく、シリアとトルコとの対立にもつながっています。シリア内戦を通じて、世界大国との不一致が表面化しました。

5.ユーロ圏は債務危機に陥り、加盟17カ国のGDP国内総生産の成長率は低下する傾向にあります。

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ユーロ圏の債務危機はドイツやフランスにも影響を与えています。債務危機の対応措置として取られている緊縮政策により、税金が引き上げされ、失業率が増加して、ユーロ圏加盟諸国の国民に不満をもたらしています。ユーロ圏加盟諸国では緊縮政策に反対するデモが相次ぎました。

6.2012年11月30日に行われた国連総会は、パレスチナを国連のオブザーバー国家として承認しました。

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パレスチナを国家と認める決議には、国連加盟国193カ国の中、ロシア・フランス・スイス・ギリシャを含め138カ国が賛成しました。反対は9カ国、41カ国が棄権、残りの国々は投票に加わりませんでした。これまでパレスチナは、国家としてでなく組織体としてオブザーバー参加していましたが、今回、そのステータスが国家に引き上げられた事で、パレスチナがイスラエルの戦争犯罪をハーグの国際刑事裁判所に訴える道が開けることになります。

7.朝鮮民主主義人民共和国の長距離弾道ミサイルの発射により、朝鮮半島をめぐる情勢は一気に緊迫度を増しています。

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2012年、朝鮮民主主義人民共和国は2回にわたり、長距離弾道ミサイルを発射しました。4月にミサイルの発射は失敗に終わりましたが、12月に同国は2回目のミサイルを発射しました。日米韓政府は「国連安全保障理事会決議違反に当たる」として強く中止を要求していたが、朝鮮民主主義人民共和国側は発射を強行したため、安保理は直ちに4月の発射時を上回る強力な制裁の検討に入りました。

8.アメリカで相次ぐ銃乱射事件を受け、銃規制が検討に入れられます。

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12月14日、アメリカ・コネチカット州のサンディフック小学校で、銃乱射事件が発生し子供20人を含む計26人が死亡しました。クリスマスイブの早朝、またアメリカで銃の乱射事件があり消防士4人が死傷しました。これより前の7月にコロラド州の映画館で12人が殺害された銃乱射事件が起きました。これらの事件で銃社会のアメリカの実情が浮き彫りになり、その悲劇を乗り越えていこうとする各種の取り組みがなされています。

9.気候変動は世界各国に甚大な被害をもたらしています。

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12月4日にフィリピンを直撃した大型台風24号(アジア名:ボーファ、Bopha)により、死者が1000人を超えました。これは今年同国へ上陸した最も大規模な台風です。これより前に、アメリカとカリブ海諸国を直撃した巨大ハリケーン「サンディ」は東海岸を直撃し、甚大な人的物的被害をもたらしました。大規模な冠水と被害をもたらしました。推定被害総額はおよそ 800億ドルに達しています。

10.科学技術が重要な成果を収めました。

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NASAアメリカ航空宇宙局の火星探査機「キュリオシティ」は8月6日午前火星の地表に無事着陸しました。続いて、7月4日午前、スイスで欧州原子核研究機構が運営する大型ハドロン衝突型加速器で実験を行っていた2つの研究チームが、“神の粒子”とも呼ばれるヒッグス粒子をヒッグス粒子であることが有力な未知の粒子を、それぞれ99%以上の確実さで発見しました。長らく見つからなかったヒッグス粒子は、この宇宙の物質が質量を持つ理由を、ひいては銀河が、惑星が、そして人間が存在し得る理由を説明し、それによって物理学の「標準理論」の最後のピースを埋めることになる可能性があります。

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