チン・コン・ソンが作曲した曲

(VOVWORLD) -ハノイはもう初夏に入っています。晴れの日が多くなると人々の気持ちも明るくなります。皆さんのお住まいの街はいかがですか?
 

こんにちは、ご機嫌いかがですか、皆さん。

タオです。

ハノイはもう初夏に入っています。晴れの日が多くなると人々の気持ちも明るくなります。皆さんのお住まいの街はいかがですか?

さて、先週は、ベトナムの国民的音楽家で2001年4月1日に亡くなった故チン・コン・ソン(Trinh Cong Son)の23回忌を記念して、多くの音楽活動が開催されました。少し遅くなりましたが、チン・コン・ソンを偲んで、今日のこの時間は彼が作曲した曲をお届けします。

チン・コン・ソンの音楽は普通の歌を超えて、平和を愛するベトナム人の心や憧(あこが)れを表すものとなっています。彼が作曲した歌は故郷(ふるさと)、人間の命、戦争最中(さなか)の反戦運動の高揚した

 

気持ちを描いています。

チン・コン・ソン (TrịnhCôngSơn)は、1939年ダクラク省バンメトートに生まれ、古都フエで育ちました。1958年、彼は、サイゴン大学在学中に創作活動を開始しています。チン・コン・ソンと言えば、ヴァン・カオやファム・ズイとともに現代ベトナム音楽家の大家(たいか)として知られています。彼は、「私は人生の幻想的な夢について自分の霊感を歌い上げる辻音楽師にすぎない」(Tôichỉlàmộttênhátrongđi qua miềnđấtnàyđểhátlênnhữnglinhcảmcủamìnhvềnhữnggiấcmơđờihưảo...“)という言葉を語ったことがあります。これによりますと、チン・コン・ソンの人生は愛の歌そのものとみなされています。その愛の歌は、美しくも悲しみに縁取られています。そして、2001年、62歳で亡くなりました。2004年、世界平和音楽賞が贈られました。そして、2015年7月、ハノイ市内に「チン・コン・ソン通り」が誕生しました。

でははじめに、「帰る場所」(Mot CoiDi Ve)をどうぞ

「長い歳月、故郷(ふるさと)を離れた

遠い所へおもむき、近い所へも行った

僕の肩に月の光が留まる

100年にわたり、故郷(ふるさと)に帰る道を照らす月の光」

お聴きいただいた曲は「帰る場所」でした。

続いて、美しい昔」(Diem xua)をお届けます。

「来る日も来る日も雨は降り続く

お寺の屋根にも果てしない道にも

私は今もあなたのそばで

生命つづくまで夢みてたのに

今は地の果てに愛を求めて

雨に誘われて消えてゆくあなた」

お聴きいただいた曲は「美しい昔」でした。

では、おしまいに悲しい歳月(としつき)Tuoi Da Buon)をどうぞ。

「雨が降り続く日曜日に教会に行く

なぜ悲しく感じるのか

私の髪に付いていたバラの花びらは、なぜ疲れているのか、

長い通り道、突然子守歌が聞こえてくる」

お聴きいただいた曲は「悲しい歳月(としつき)」でした。

いかがでしたか、みなさん。今回は、チン・コン・ソンの曲をお届けしました。今日の音楽散歩道はこれで終わります。来週、またお会いしましょう。

 

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