2017年1月1日、ベトナムは正式にAPECアジア太平洋経済協力の議長国となりました。2006年に、ベトナムが初めてAPEC首脳会議を主催してから11年が経ちました。2017年は国際社会への参入を進めているベトナムにとって重要な節目の年となることでしょう。
APECは形成してから25年後の現在、日増しに地域と世界における重要な協力体制としての役割を確立しています。地域と世界における深刻な変化を前に、APECの役割は日増しに高まっています。こうした背景の中で、APEC2017を主催するベトナムはアジア・太平洋地域に対する自らの戦略的ビジョンを示さなければなりません。
変化している共同体に対する意識
APEC 2017のテーマは「新しい原動力を作り、共通の未来を培う」にしました。このテーマは新段階におけるAPECの優先課題を示しています。これは2017年、APEC加盟諸国の経済、貿易が促進され、地域内の連携が強化されることに取り組むということです。これと同時に、2020年以降のAPECのビジョンを作成します。これを通じて、平和、安定、発展、繁栄というアジア・太平洋共同体構築という共通の未来を培います。APECのアラン・ボラード事務局長は次のように語りました。
(テープ)
「今年、ベトナムにとって大きな試練となる年だと思います。ペルーで開催されたAPECの第24回首脳会議は世界経済への参入と保護趨勢の反対というメッセージを発信しました。APEC2017の首脳会議で、ベトナムはコンセンサスを作り出し、地域内の貿易を促進します。ベトナムはAPEC 2017の議長国としての役割を立派に果たすことを信じています」
ベトナムがこの30年間実施してきたドイモイ事業の成果、そして、APECに対するベトナムの貢献は世界友人の好評を得ています。そのため、APEC 2017を主催するベトナムは多くの構想を出しています。
ベトナムAPEC 2017事務局長のグェン・グェット・ガ( Nguyen Nguyet Nga) 高級顧問は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムが出した構想はいずれもAPECの優先課題を集中するものでり、成長と連携の要求に合致しています。その中で最も重要なことは質の高い成長です。そのため、ベトナムは質の高い成長、連携、経済再構築に関する構想を出さなければなりません。また、私たちは中小企業への支援、デジタル時代における人材育成に関する構想を練ります。」
友好協力の強化、相手との連携
APEC 2017の主催は2020年までのベトナムの外交活動における重点課題の一つであり、国際社会への参入に対するベトナムの決意を示しています。ベトナムがAPECを2回に主催することはAPECに対するベトナムの重要な貢献とされています。これはAPEC加盟国になってから20周年を記念する活動の一つです。ベトナム外務省のブイ・タン・ソン次官は次のように語りました。
(テープ)
「APEC年2017は刷新、能動的で、豊富な潜在力を持ち、国際社会へ積極的に参入するというベトナム経済、そして、平和を愛好する、親しみやすいベトナムの人々のイメージをピーアールするチャンスとなります。APEC 2017は各企業、地方、人々がAPECがベトナム経済にもたらす利益を理解するチャンスともなります」
ベトナムが経済社会発展任務に海外からの財源を調達することはベトナムの各企業と、地方の発展に多くのチャンスを作り出すことでしょう。