カオバン省のコミュニテイーツーリズムを経営するクオイコン集落

(VOVWORLD) -クオイコン集落には60の世帯があり、比較的に平らな丘の上に位置しています。
カオバン省のコミュニテイーツーリズムを経営するクオイコン集落 - ảnh 1クオイコン集落(写真: caobang.gov.vn

北部山岳地帯カオバン省バオラック県キムクック村クオイコン集落は手つかずの自然風景があるほか、地元に住む少数民族である黒ロロ族のユニークな伝統文化もあり、国内外の観光客を魅了しています。

現場の音 

クオイコン集落には60の世帯があり、比較的に平らな丘の上に位置しています。家々は互いに近い距離で同じ方向を向いて建っています。小さな道が、木陰に隠れるような高床式の家に沿って続いています。ロロ族の高床式の家は、木材と竹を主な材料とし、正面玄関は中央の部屋にあります。外には、稲や衣服を干すためのスペースがあります。家は整理整頓され、清潔で、開放的な空間が広がっています。

クオイコン集落のロロ族は、衣食などの物質的な生活から、民謡、民族舞踊、音楽、伝統的な祭りといった精神的な生活に至るまで、伝統的な文化価値をほぼ昔のまま保存しています。カオバン省バオラック県の文化情報室のレ・タイン・ジェップ副室長は次のように語りました。

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「ロロ族はベトナムの少数民族の中で人口がとても少ない16の民族の一つです。クオイコン集落には黒ロロ族の60世帯が居住しています。ロロ族は、衣装から風習、生活様式まで古くから伝わる独特の伝統文化を持っています。文化スポーツ観光省はクオイコン集落のロロ族の伝統文化保存プロジェクトの展開を支援してきました。このプロジェクトの実施により、共同の文化施設の建設や伝統的な家屋の保存など、有形・無形の文化遺産のほか、民謡、民族舞踊、刺繍、織物などの伝統工芸の保存も行われています」

カオバン省のコミュニテイーツーリズムを経営するクオイコン集落 - ảnh 2ロロ族の女性

クオイコンの黒ロロ族は、雄大な自然とユニークな文化価値を活かしながら、地元での観光インフラを整備し、コミュニティ・ツーリズムを発展させています。アジア観光開発研究所のファム・ハイ・クイン所長は毎年、およそ300人の観光客がこのクオイコン集落を訪れると明らかにし、次のように語りました。

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「クオイコン集落は、バオラック県でコミュニティツーリズムを初めて開始した地方です。最初は1つの家庭がコミュニティツーリズムを行って、大きな成功を収めたことから、その後、多くの家庭が宿泊のサービスを経営するようになっています。のちに、多くの旅行会社が、クオイコン集落の観光開発のため、多くの宿泊施設の建設を支援しました」

これと同時にクオイ・コン集落の黒ロロ族は、観光客の心を捉えるため、伝統文化を大切に守り続けています。バオラック県キムクック村の文化社会室の職員であるノン・バン・トアンさんは「クオイコン集落は、伝統文化を保存しながら観光を発展させることを望んでいる」と明らかにし、次のように語りました。

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「政府と地元の行政府は民謡や音楽を始め、ロロ族の伝統文化保存発展プログラムを策定しました。現在、私たちは地元の住民と協力し、伝統文化や高床式の家屋など、伝統的文化のアイデンティティを維持するための広報活動を行っています」

クオイコン集落を訪れると、観光客は地元の人々の穏やかな生活を体験できます。観光客は伝統的な衣装を織る女性たちの巧みな手仕事を目にすることができるほか、囲炉裏のそばに座り、ロロ族が代々守り続けてきた歴史や風習に関する話を聞くこともできます。

クオイコン集落は、バンゾック滝、国家レベルの特別史跡のパックボ、フィアオック・フィアデン国立公園など、東北部の観光ルート上に位置しており、他の有名な観光地へ容易にアクセスできるため、コミュニティツーリズムの発展に有利な条件が提示されています。


 

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