(VOVWORLD) -タックバー湖はベトナムの四大人口湖の一つで、北部山岳地帯イエンバイ省ルックイエン県とイエンビン県にまたがって存在しています。
空高くから見たタックバー湖 |
湖面には多くの島々が浮かび、美しい風景を作り出し、陸上のハロン湾に例えられています。手漕ぎの舟やエンジン付きの船でタックバー湖を遊覧し、新鮮な空気を吸って、美しい自然風景を堪能できます。
(現場の音)
タックバーの総面積は2万ヘクタールにもおよび、湖面には1300もの島々が浮かんでいます。これらの島の中には多くの洞窟があります。
また、タックバー湖への観光客のだれもがタックバー水力発電所を訪れます。タックバー水力発電所はベトナム初の大型水力発電事業として、1960年代に建てられました。タックバー水力発電所のダムの長さは660メートル、高さは50メートルあります。
タックバーの聖母を祀る神社への参拝も人気があり、2004年に、この神社は省レベルの歴史文化遺跡として認定されました。中国台北からの観光客 James Chen さんは次のように語りました。
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「タックバー湖に初めて訪れました。美しい風景に驚きました。これまで国内外の多くの観光地や景勝地を訪れましたが、この自然風景はとても印象的ですね。チャンスがありましたら、ぜひまた来たいと思います」
そのほか、タックバー湖の周辺にはタックオン神社、サオ寺、カオベン山、トゥイティン洞窟などがあります。
現場の音
カオビエン山はタックバー湖にある最も大きな山です。山の頂から、タックバー湖を一望し、壮大な自然風景を堪能できます。タックバー湖の拡大な様子、新鮮な空気は観光客に忘れがたい一時を与えられます。
(現場の音)
湖の周辺には主要な民族であるキン族のほか、テイ族、ヌン族、モン族、ザオ族など多くの少数民族の村々があります。それぞれの民族はいずれも独自の伝統文化を持っています。タックバー湖を訪れる観光客は美しい自然風景のほか、地元の少数民族の伝統文化を体験できます。タックバー湖貿易旅行会社のチャン・バン・フン社長は次のように語りました。
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「タックバー湖の周辺には8つの民族が居住しています。地元の少数民族の独自文化を観光に活かすことができれば、多くの観光客を魅了できると思います」
現在、イエンビン県はタックバー湖の風景、洞窟の探検、心霊観光、少数民族の農業体験など多くの観光ツアーを発売しています。イエンビン県文化情報課のグエントアンマイン課長は「イエンビン県は観光インフラ整備への投資を奨励するほか、地元の伝統文化の保存と伝統産業の開発を重視している」と明らかにし、次のように語りました。
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「イエンビン県は有形無形文化遺産の価値を最大限発揮するため、民謡や民舞の保存のほか、文化歴史遺跡の改修に力を入れています」
タックバー湖を北部丘陵地帯と山岳地帯の重要な観光地として、また、生物多様性、自然の生態系を保存する地域としても発展させる計画があります。この計画が実現されれば、タックバー湖はさらに多くの観光客を引き付けることでしょう。