植樹運動に参加しているボランティア

ベトナムでは、3月は「青年月間」の月です。2004年にホーチミン共産青年同盟が提唱したこの青年月間は、「青年は社会のために行動し、社会は青年の成長を支援する」の精神をスローガンに、若者の社会貢献と成長を促進させることを狙いにしています。今年はホーチミン共産青年同盟設立90周年で、「ホーチミン共産青年同盟の伝統を誇る」をテーマにしています。

今年の青年月間は全国の63の省と市で展開され、新農村づくり、文明的町づくり、社会福祉活動など様々な活動が含まれています。特に、新型コロナウイルス感染が広がっている背景の中であるため、新型コロナウイルス感染予防対策は今年の青年月間の主な活動の一つです。

北部山岳地帯のライチャウ省では、環境保護を目指す活動は青年月間の目玉活動です。その中には、プラスチックごみ問題に対する人々の意識を高める宣伝・啓もう活動や、「ビニール袋にノーを言う運動」、水の節約に関する勉強会などがあります。また、3月21日に、全省のすべての村・地区・町で、「グリーンサンデー」というゴミを拾う活動が行われる予定です。

一方、中部港湾都市ダナンでは、新型コロナウイルス感染症が複雑に推移している中で、新型コロナ予防対策に関する5つのボランティアグループが設立されました。これらのグループは、予防対策を市民に理解するための宣伝・啓もう活動を行うとともに、予防対策の実施状況を検査・監視することになりました。また、ダナン市のホーチミン共産青年同盟では献血運動や、植樹運動青年のスタートアップへの支援、困難な状況にある青年への支援なども行っています。ダナン市のホーチミン共産青年同盟委員会のグエン・ティ・アイン・タオ副書記は次のように語りました。

（テープ）

「植樹運動を通じて、きれいなダナンづくりに対する若者たちの責任感を高めます。また、経済的に価値のある木を植えることによって、若者の収入が増え、市の経済発展に貢献できると思います。」

他方、北部山岳地帯のカオバン省では、ホーチミン共産青年同盟中央委員会は、カオバン省の革命功労者20人にプレゼントを贈ったほか、困難を乗り越えて学習で立派な成績を上げた生徒30人に奨学金を提供しました。また、この機に、同中央委員会は、カオバン省の各地で植樹祭や、村の文化会館と学校の図書館の建設、ゴミの分別方法を教える勉強会など様々な活動を行う予定です。

ホーチミン共産青年同盟中央委員会のブイ・クアン・フュ常務書記は次のように語りました。

（テープ）

「今年の青年月間は、青年の起業・スタートアップを主な活動の一つにしています。青年月間は、全国各地の若者の力を国の経済社会発展事業に活用するとともに、社会全体に対し、若者の成長に手を貸してもらいたいというためです。」

2021年1月1日に発効された青年法は、青年月間を正式に規定しています。これにより、青年月間は益々影響力を増す社会活動となるでしょう。