ベトナムが国連人権理事会で示した「多様性の中の調和」メッセージ

(VOVWORLD) - 第50回国連人権理事会で、ベトナムは国際社会に対し、公平と人々の権利保護に関するメッセージを発信しました。これは6月13日から7月8にスイス・ジュネーブで開催された国連人権理事会へのベトナムの重要な貢献と評されています。
ベトナムが国連人権理事会で示した「多様性の中の調和」メッセージ - ảnh 1第50回国連人権理事会に参加したベトナム代表団=TTXVN

第50回国連人権理事会は、全世界が新型コロナウイルス感染症の深刻な被害克服に取り組む中で開催されています。そして、パンデミックは人々の人権享受にマイナス影響を与えています。こうした中、人々の食糧確保への権利とジェンダー平等の確保、対話と協力深化などに関するベトナムのメッセージは各国の関心を集めています。

今回の会議は加盟国が人権、気候変動、新型コロナ収束後の経済回復など様々な課題の解決策を討議する重要な場となっています。会議で、ベトナムは新型コロナウイルス感染症予防対策や、気候変動への対応、ジェンダー平等の確保などに関する経験を共有するほか、家事に対する女性の重要な役割をたたえ、今後もジェンダー平等や、女性へのエンパワーメントの推進を約束し、「これらの件に関して世界各国と協力する用意がある」という姿勢を示しています。

また、ベトナムはジュネーブにある国連本部で、「多様性の中の調和」と銘打った写真展も行いました。この写真展は、ベトナムの少数民族と宗教や、文化の美しさ、自然遺産、各民族の伝統文化と風俗習慣、宗教・信仰の自由権などを紹介するものです。これは、ベトナムの様々な民族と宗教が共存し、困難を乗り越えるために力を合わせていることを立証しています。また、人権の保護・促進・確保を目指すベトナムの努力とその事業における成果も示しています。

ベトナムが国連人権理事会で示した「多様性の中の調和」メッセージ - ảnh 2ジュネーブにある国連本部で、「多様性の中の調和」と銘打った写真展=TTXVN

ベトナムは2023~2025年期における国連人権理事会の理事国に立候補していますが、今回の会議でのベトナムの活動は、各国との相互理解・信頼、対話・協力を強化していきたいという自国の意向を示しています。これはベトナムが国際社会に送るメッセージでもあります。

第50回国連人権理事会の際に、ベトナムの代表は理事会の議長や、副議長、国連人権高等弁務官、国連のジュネーブ事務局長、国連駐在各国の大使らと個別会見を行いました。これらの会見を通じて、各国や、国際組織が新型コロナウイルス感染症による被害克服をはじめベトナムの社会経済開発事業と人権保護事業の成果を高く評価していることがわかりました。

「多様性の中の調和」と銘打った写真展を見学した各国と国際組織の代表らはいずれも、ベトナムの54の民族や、各宗教の和合に深い関心を寄せ、「これはベトナムの社会経済開発事業の成果につながる重要な要素である」との見方を示しました。

各国の外交官らは、ベトナムが国連人権理事会理事国に当選すれば、理事会の発展と活動の効果向上および世界の人権保護・促進事業にさらなる貢献をしていくことへの確信を表明しています。

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