ベトナムにおける透明性がありかつ責任ある持続可能な食料システムの転換
(VOVWORLD) -ベトナムは「2030年までベトナムにおける透明性がありかつ責任ある持続可能な食料システムの転換のための国家行動計画」を実施しています。
去る3月末に首相が発表したこの計画は、ベトナムを透明性があり、責任を持って、持続可能な形で食料を生産・供給する国にし、約1億人の食料安全保障と栄養の要求を満たし、世界の食料安全保障の確保に貢献することを目的としています。
農業はベトナムの社会、経済の面における安定に重要な役割を果たしています。昨年、農業部門はベトナムのGDP=国内総生産のの12%を占めてきました。ベトナムの農業が、気候変動や市場変動の影響を受けているほか、小規模生産による困難に直面していますが、ベトナムのコメの輸出量は世界トップクラスに立っています。ベトナムの食料産業の成長は、世界の食料市場の安定に貢献しています。
11月10日、ハノイで行われた「2030年までのベトナムにおける透明性がありかつ責任ある持続可能な食料システムの転換のための国家行動計画」を実施するための会議で、農業農村開発省のレ・ミン・ホアン大臣は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムの食料システムは、ベトナムを透明性があり、責任を持って、持続可能な形で食料を生産・供給する国への変換、国の食料安全保障の確保、世界の食料安全保障への貢献、気候変動への対応、資源、生態系、生物多様性の保護、貧しい人々や社会的弱者をはじめ、すべての人々に持続可能な生計を提供し、社会保障の実施に貢献するなどの目標の遂行に尽力しています」
この計画を効果的に実施するため、ベトナムは世界の相手国と協力することを望んでいます。農業農村開発省のレ・ミン・ホアン大臣は、ベトナムはスマート農業バリューチェーンを構築するため、アジアにおけるフードシステムのイノベーションセンターとなるよう努力していると強調し、次のように語りました。
(テープ)
「今後、農業農村開発省は首相に「食料システム変換パートナーシップ」設立の許可を申請する予定です。これにより、パートナーからの技術的および財政的支援を動員するため、省庁、支部、専門機関、地方自治体と協力します」
会議で、ベトナム駐在FAO=国連食糧農業機関のレミ・ノノ・ウォムディム代表は各国の支援により、ベトナムは「2030年までのベトナムにおける透明性がありかつ責任ある持続可能な食料システムの転換のための国家行動計画」に設置された目標を遂行できるとしています。