この訪問は2019年と2020年、「ロシア年inベトナム」、および「ベトナム年inロシア」が開催されている背景の中で、2020年1月の両国の外交関係樹立30周年を控え重要な意義があります。

双方関係の重要な進展

両国の関係は最盛期にあると評されています。政治・外交に関し、両国の各レベルの訪問団による相互訪問が頻繁に行われています。グエン・フ・チョン党書記長・国家主席は2018年、グエン・スアン・フック首相は去る5月、ロシアを訪問しましたが、2018年に、ロシアのメドベージェフ首相、ヴォロージン下院議長がベトナムを訪問しました。地域と国際条理で双方は緊密に連携し、互いに支持し合っています。

一方、貿易・投資の協力は迅速に発展しています。2018年、双方の商取引額は45億ドルに達し、2017年と比べ30％増となりました。年初からの9か月、この数字は34億ドルにのぼっています。ベトナムとロシアはベトナム・ユーラシア経済連合の自由貿易協定に加盟したことは両国の貿易投資協力の一層の強化に貢献してきたとしています。政府官房のマイ・ティエン・ズン長官は次のように語りました。

（テープ）

「ベトナムとロシアは信頼度が高い政治的関係で結ばれています。この関係は両国の高級指導者による相互訪問により一段と強化されています。一方、投資・貿易協力も飛躍的な発展を見せました。ベトナムはロシアが牽引するユーラシア経済連合とFTAを締結する最初の国となったことや石油ガス分野などでの協力は両国に利益をもたらしつつあります。」

両国は原子力科学技術センターの設立やベトナムの都市交通・鉄道システム開発などの重点的なプロジェクトを進める傍ら、デジタル技術、デジタルエコノミー、電子政府づくり、再生エネルギー、苗木、農薬、医療設備、薬品生産などの分野にも協力を拡大してきました。在ベトナムロシア大使館のコンスタンティン・ブノコブ大使は次のように語りました。

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「我々はともに努力して新たな協力形式を探しました。これにより、あらゆるレベルでの双方関係が大いに発展したうえで、政治、経済、貿易、科学技術、草の根外交などの分野で行動協調が強化されてきました。」

2018年の調印式

両国の緊密な関係で議会間の協力は重要な柱の一つとなっています。2009年、ベトナム国会はロシア連邦会議（上院）と協力合意書を締結しましたが、2013年、ロシア国家院（下院）と同様の文書を締結しました。2018年のヴォロージン下院議長によるベトナム訪問を機に、ヴォロージン下院議長とグエン・ティ・キム・ガン国会議長はベトナム国会とロシア下院の合同協力委員会の設立に関する合意書に署名しました。ガン女史は次のように強調しました。

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「これは両国の高級指導者の政治的信頼と両国の議会間の協力を強化する決意を示すものです。この新たな協力メカニズムに基づき、我々は有望な分野での協力を推進し、両国の従来からの協力関係を新たな発展段階に押し上げます。」

ガン議長によるロシア公式訪問は両国の全面的かつ戦略的パートナーシップの強化・発展に貢献するでしょう。