(VOVWORLD) - 世界経済が様々な変動と内部的課題に直面する中で、今年上半期のベトナムの経済成長率が6.42%に達したことは注目に値します。この成果は、政府と企業の懸命な努力を反映すると同時に、ベトナムの経済政策の妥当性を裏付けています。
堅調な経済指標
今年上半期のベトナム経済は、四半期ごとに改善を続け、前向きな傾向を維持しています。6.42%というGDP成長率は、過去5年間で2022年に次ぐ高水準となりました。
特に、工業・建設・サービス業が経済を牽引し、工業部門全体の付加価値は前年同期と比べ7.54%増加しました。
輸出入も活発で、116億ドル以上の輸出超過を記録し、経済の力強い回復を示しています。ベトナムの主要な成長エンジンである輸出関連製造業の回復が特筆すべき点です。工業生産の大幅な増加に伴い、国内企業による原材料輸入も増加しています。
世界的にインフレ圧力が続き、高金利が続く中、ベトナムはFDI=外国直接投資の誘致を好調に維持しています。実行済みFDIは推定108.4億ドルで、前年比8.2%増となり、過去5年間で最高を記録しました。
国民経済大学のグエン・トゥオン・ラン准教授は次のように述べています。
(テープ)
「数ヶ月前は悲観的な見方が多かったですが、現在は明るい兆しが見えています。今年のGDP成長率は6.5~6.8%に達する可能性があります」
統計総局の調査でも、73.5%の企業が第2四半期の事業状況が第1四半期より改善または安定したと回答し、経済の好転が裏付けられています。
一貫性のある政策運営
ベトナムの指導者たちは、政治的安定の維持とマクロ経済の安定確保が経済発展のカギであると認識しています。
最近の経済回復は、政府、首相、各省庁、地方の指導と管理努力による成果です。マクロ経済の安定維持、インフレ抑制、経済バランスの確保を目指し、「緊急」問題への迅速な対応や障壁の除去が行われています。
年初から、政府と各機関は党と国会の決議を徹底的に実施し、「後退せず、前進のみ」の精神で2024年の政治的任務の完遂を目指しています。
道路、鉄道、航空分野における重要な国家プロジェクトは、新たな発展空間を創出し、物流コストの削減や競争力の向上に寄与しています。
首相と政府チームは全国の重要プロジェクトを定期的に視察し、現場の労働者を激励するとともに、公共投資や用地収用などの課題に対して適時の指示を出しています。
先ほどのグエン・トゥオン・ラン准教授はさらに次のように語りました。
(テープ)
「政府の経済運営により、金利引き下げ、需要刺激、公共投資、連携強化などの政策が効果を上げています」
統計総局長のグエン・ティ・フォン氏も、政府の運営を評価しています。
(テープ)
「需給のバランス、国内需要の促進、国際需要の維持がうまくいっています。マクロ経済の安定と効果的な資源活用のため、政策の調和を図っています」
2024年も良好な経済成長を維持する余地は十分にあります。政府と関連機関による適切な運営が継続されれば、今年の開発目標の達成に向けて前進することが期待されます。