(VOVWORLD) -近年、EU市場に輸出されているベトナムの果物やコメ、コーヒーなどの農産物が愛用されています。
EU=欧州連合の市場はベトナムの果物・野菜の輸出市場の中で、第4位に立っています。ベトナムとEUとのFTA=自由貿易協定が発効されてから、この市場へ発展の潜在力がより拡大されるとされています。近年、EU市場に輸出されているベトナムの果物やコメ、コーヒーなどの農産物が愛用されています。
現在、ヨーロッパで、ベトナム産のコメとパッションフルーツが最も愛用されています。フランスで販売されているベトナムのコメがパリ市内にあるアジアのスーパーマーケットが輸入し、そして、パッションフルーツを含めたベトナムの果物はパリの南にあるヨーロッパ最大の食材卸売市場ランジス市場を通じて輸入されています。その他、ベトナムは毎年、EU市場に11億ユーロ相当の冷凍水産物を輸出しています。
EU市場に輸出されているベトナムの農産物はその多様性と目新しさで、市場に高く評価されています。特に、ベトナムとEUとのFTAが発効され、EU市場へ輸出される農産物の税率が0%になったことは今後、ベトナムの多くの農産物がEU市場に出荷されることになります。VOV=ベトナムの声放送局フランス支局のクアン・ズン特派員は次のように語りました。
(テープ)
「私が知るところによりますと、EUに輸出される前、ベトナムの製品が厳格に検査されることから、ほとんど返品がありません。しかし、欧州大陸で50年までに温室効果ガスの排出量が実質ゼロになる世界初の「気候中立」を達成することを目指した包括的目標「欧州グリーンディール」の実現に向けて、環境問題に特別な関心を寄せています。その理由で、農産物の養殖と加工に関して、ベトナム企業は農薬の使用を特別に留意しなければなりません」
ヨーロッパ市場はこの市場に輸入する製品に対して厳しい規制を適用していることから、この市場に進出するため、ベトナムの農産物は食品安全基準満足証明書、環境に優しい生産工程があること、持続可能な発展を尊重すること、労働者の権利を確保することなどに関する条件を満たす必要があるとされています。
ヨーロッパの人々の嗜好はアジアの人々と異なることからベトナムの農産物がヨーロッパに進出できるように、ベトナムの輸出業者は買う人の嗜好や需要を研究した上で、自分の製品の完備に力を入れています。