文化は社会の精神的礎で、経済社会発展の目標でありながら、同時に原動力でもあります。文化に関する国際協力の拡大と効果の向上はベトナムの発展戦略において重点的な任務として位置づけられています。

世界規模でグローバル化が進められている背景の中で、ベトナムは政治、経済、文化、社会などあらゆる分野において協力交流活動を強化しています。その中で、文化面における世界各国との協力が実質的、かつ、臨機応変に実施されています。

今年３月、スイスのジュネーブで、ベトナムが主催する第132回のIPU列国議会同盟の国家指導委員会は「ベトナム文化空間」を設置しました。この活動はベトナムの美術手工芸品の展示とベトナム文化芸術の上演を通じて、ベトナムの国土と人々をピーアールするためのものです。この空間の責任者であり、第132回のIPU列国議会同盟の広報小委員会の委員であるチャン・キム・チ( Tran Kim Chi) さんは次のように語りました。

（テープ）

「私たちは美術手工芸品、漆器、竹・籐細工、手作りの刺繍などを展示しました。その他、ベトナムの伝統的工芸村、北部デルタの独特文化を紹介する木版画が紹介されました。その他、ベトナムの景勝地が絵画を通じて紹介されました。」

その他として、さる７月、フランスのパリにあるギメ東洋美術館でベトナムの文化と信仰における龍を示す８０点の展示品が紹介されました。ベトナム文化スポーツ観光省のブオン・ズイ・ビェン( Vuong Duy Bien) 次官は次のように語りました。

（テープ）

「ベトナムの伝統的芸術を表す独特の宮廷芸術の作品が初めてフランスにて、世界の人々に向けて紹介されました。これはベトナム・フランス外交関係樹立４０周年を記念する活動の一環です。この展示会を通じて、フランス及び世界の人々はベトナムの文化、歴史、および、国土と人々を深く理解できるようになります」

これらの活動はベトナム政府が世界各国で行われたベトナムと世界各国との文化交流活動の一部です。これらの活動は国際社会におけるベトナムの地位の向上に寄与するだけでなく、ベトナム文化を世界各国にピーアールするためのよいチャンスとなります。

２０１３年、パリで行われた世界遺産条約締約国会議でベトナムがユネスコの世界遺産委員会の委員国に選出されました。これに関して、ベトナム外務省のグェン・タイン・ソン( Nguyen Thanh Son) 次官は次のように語りました。

（テープ）

「現在、世界各国はユネスコに対するベトナムの効果的な活動を高く評価しています。国際社会におけるベトナムの地位が日増しに高められていますので、ユネスコを含め、国際諸組織におけるベトナムの発言力も強化されています」

世界各国との文化交流は他の分野におけるベトナムと世界との協力関係拡大の基礎を作り出しています。また、文化交流を通じて、ベトナムは世界各国の文化の素晴らしい価値を取り入れ、自国の伝統的文化をより豊かにすることができることでしょう。