国を発展させるための財源となった文化遺産の価値を発揮

(VOVWORLD) - ベトナムは多民族国家です。それぞれの民族は独特な文化があります。それらの文化価値の発揮は、日増しに高まっている国民の精神生活の需要を満たすと同時に、国の発展事業に原動力を作り出します。
国を発展させるための財源となった文化遺産の価値を発揮 - ảnh 1古都フエにある王宮での文化祭
ベトナムは54の民族が共に暮らしています。各民族は文化や、言語、風俗習慣が異なっていますが、常に、自然災害予防対策や、外敵への抵抗などのために団結しています。各民族の文化は独特性を保ちながらも、ほかの民族の文化との相補関係があります。
豊かな文化遺産システム
 文化スポーツ観光省の統計によりますと、現在、ベトナムは4万か所以上の文化・歴史遺跡があり、その中で、1万か所以上は地方レベル、3600か所は国家レベル、130か所は国家の特別な遺跡です。また、毎年、各地方の風俗習慣や、伝統職業、芸術、食文化、伝統衣装などに関わるおよそ8000件の文化祭が開催されます。
博物館に関して、19世紀末に、ベトナムの博物館の数はわずかでしたが、現在は180館を超え、全国各地と各民族の文化に関する現物、画像、古物合わせて400万個を保管・展示しています。特に、これまで、ベトナムの33の遺産がユネスコの世界遺産リストに登録されてきましたが、その中の30の遺産は文化遺産です。これらはベトナム文化の知名度を高めることに貢献しています。

文化遺産の価値保存・発揮

国の建設発展事業において、ベトナムは常に、文化を重視し、これを国を開発するための貴重な財源と見做しています。ホーチミン主席が1945年11月23日に署名した文化遺産の保存に関する政令65号は、「古跡保存はベトナムの建設事業の重要かつ必要な作業である」と確認しました。

国を発展させるための財源となった文化遺産の価値を発揮 - ảnh 2ベトナム初の大学とされるハノイの文廟・国士舘

その後、ベトナムは文化の保存・発揮に関する複数の法的文書を発布してきました。例えば、2001年と2009年の文化遺産法や、文化保存法令などです。これらは文化価値の保存・発揮事業の指針となっています。

新時代の要求に応えるため、ベトナムは文化遺産法の改正を進めています。現在、文化スポーツ観光省はその改正案に対する国民各層の意見集約を行っています。この改正案は2024年に開催される第15期国会第7回会議に上程される見通しです。

ベトナム国民も文化遺産の保存・発揮を重視しています。全国民はその関連活動に積極的に参加し、重要な役割を果たしています。各地方の住民は地元の文化遺産の価値を十分に認識し、具体的な措置で、それらの価値を保護しています。これは住民の精神生活の多様化だけでなく、各地方の観光・経済開発にも貢献しています。

文化は各民族の精気であるといえます。文化価値の保存はベトナム民族の貴重な精神的価値の保護です。ベトナムは、今後も、文化遺産の保存・発揮を進め、自国のソフトパワーの向上を目指していく方針を打ち出しています。

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