(VOVWORLD) - 現在、世界130国と地域に在留中のベトナム人の数はおよそ530万人にのぼっています。国の建設防衛事業において、国外在留ベトナム人は愛国の伝統と民族大団結の力を発揮し、国内のベトナム人と団結することで母国ベトナムの発展に貢献しています。
1月7日、ホーチミン市で行われた国外在住ベトナム人の代表との集いの記念写真=Việt Dũng/sggp.org.vn |
国の開発事業に包括的な貢献
近年では、毎年国外在留ベトナム人知識人や専門家およそ500人が帰国し、ベトナムの新たな開発分野における政策の策定で政府や省庁、地方に助言を行っています。
そのほか、国外在留ベトナム人は母国に巨額の投資を行い、雇用創出、社会経済開発に大きく寄与しています。また、多くの国外在留ベトナム人が貿易振興、投資誘致、ブランド広報に積極的に参加しています。ヨーロッパ駐在ベトナム企業協会連合会のホアン・マイン・フエ博士は次のように語りました。
(テープ)
「ヨーロッパ在留ベトナム人の実業家の多くはショッピングセンターを所有しており、ベトナム人の実業家はベトナム産製品を彼らの店で紹介することができます。国外在留ベトナム人による企業の多くは、ベトナム産製品の輸出の懸け橋となっています」
国外在留ベトナム人は資金やその他のリソースを動員して、母国ベトナムの支援を積極的に行っています。また、彼らはベトナムの文化や国、ベトナム人の国外紹介においても貢献しています。そのほか、母国の人道活動、支援活動にも積極的に参加し、自然災害、感染症などで困窮している人々を支援しています。
あらゆる分野における彼らの貢献は母国の開発事業に重要であり、また彼らの愛国心、およびベトナム人としてのプライドを示しています。
外務省所属国外在留ベトナム人担当委員会のゴー・チン・ハー副委員長=dangcongsan.vn |
国の建設防衛事業における国外在留ベトナム人の力を発揮
過去20年間、国外在留ベトナム人の数は急速に増え、2003年の270万人から、現在530万人に増加しています。その中でも特に、留学生、派遣労働者、また、外国人との結婚も増えているということです。国外ベトナム人の地位や経済条件も改善されています。
ベトナム共産党と政府は国外在留ベトナム人をベトナム人共同体には欠かせない一部であるとし、国外在留ベトナム人の共同体に配慮しています。国外在留ベトナム人に関する今後の活動に関して、外務省所属国外在留ベトナム人担当委員会のゴー・チン・ハー副委員長は次のように語りました。
(テープ)
「外務省は関連部門、機関、地方と協力して、国外在留ベトナム人の力を動員して、国の開発事業に活用することを目指しています。これと同時に、国外在留ベトナム人を対象にした輸出入国規制と経営投資条件の改善に尽力しています。また、彼らが国の開発事業に意見や助言がしやすいよう多くの会議やセミナーを開催しています」
国際社会への広範、かつ包括的な統合をめざすベトナムにとって、国内外のベトナム人の民族大団結は国の開発事業にとって貴重な力となるでしょう。