(VOVWORLD) - これらの取り組みは、社会保障、経済成長に貢献しており、2025年までに貧困リストから削除されることが目標です。
北部山間部ソンラ省トアンチャウ県は、迅速かつ持続可能な貧困解消の目標を実現するため、社会経済インフラ開発や、住民の生計の多様化、生産の発展に注力しています。これらの取り組みは、社会保障、経済成長に貢献しており、2025年までに貧困リストから削除されることが目標です。
タオさん一家のドラゴンフルーツ畑 |
ホアン・ティ・タオさん一家は、2018年にチエンファー村クイントアン集落に入居しました。新しい居住地で経済発展を遂げるため、ドラゴンフルーツの栽培をすることにしました。現地の行政当局から、種子や肥料の7割を受け、VietGAP=ベトナム安全農産物生産基準に沿ってドラゴンフルーツの栽培を行っています。現在、タオさん一家はおよそ2ヘクタールの土地にドラゴンフルーツの木を植えています。ドラゴンフルーツの売上高は年間約2億ドン、122万円程度に達しています。
タオさんは次のように語っています。
(テープ)
「農業管理室は、我が家にVietGAP基準の栽培技術を教えただけでなく、包装や、QR コードスタンプを提供してくれました。ドラゴンフルーツの木は、地元の土壌に適していますので、このフルーツの栽培を拡大できました」
一方、トアンチャウ県は広い牧草地を抱えているという利点を活かし、家畜、家禽の畜産を進めています。現在、この地方全体で、9万匹あまりの各種家畜、家禽が飼育されています。チャンリー集落に住むルオン・バン・ザンさん一家は、貧困世帯であるため、2022年に行政当局から小牛を無料で提供されました。ザンさんは次のように語っています。
(テープ)
「行政当局は我が家の生計を支援する目的として、2頭の小牛を提供してくれました。とても有り難いです」
ところで、トアンチャウ県には29の村、町、3万8000世帯があります。2025年までに貧困解消の目標を達成できるように、貧困解消の指導、手解きに関する複数の文書を発布してきました。地元の党委員会、行政当局は、各村、町に対し、貧困世帯、多次元貧困ラインに近い世帯をまとめた上で、支援政策を講じるよう指導しました。これまでに、延べ1万6000世帯が生産発展のための優遇融資、合計7200億ドン、約44億円を受けました。2022年、トアンチャウ県における貧困世帯率は、31%に、貧困ラインに近い世帯率は16%にとどまっています。
トアンチャウ県人民委員会のディン・マィン・フン副委員長は次のように語っています。
(テープ)
「トアンチャウ県の行政当局の指導者、政治システムは、村民が自分自身で困難を乗り越え、貧困状態から脱出できるように、貧困解消に関する宣伝活動や、住民の認識向上、思考の変更などを促しました。同時に、経済発展に好ましい条件を提示するため、インフラ整備にあらゆるリソースを活用してきました」
政治システム全体の参加や、それぞれの住民の努力と決意により、トアンチャウ県は、2025年までに貧困から脱出するという目標に徐々に近づいています。