(VOVWORLD) -ホーチミン思想によりますと、あらゆる権力も国民に属し、そして、国民は自由・幸福を追求する権利があり、国の繁栄・安定に貢献する義務があります。
国会会議の様子(quochoi.vn撮影) |
先週末、ハノイで開催中の国会で、政府は国会に末端組織での民主制に関わる法案を上程しました。これは末端組織での民主制に関わる法律システムの完備に法的基礎を作り出すものとみられています。
ホーチミン思想によりますと、あらゆる権力も国民に属し、そして、国民は自由・幸福を追求する権利があり、国の繁栄・安定に貢献する義務があります。その思想に従って、ベトナム共産党は社会主義的民主主義体制の構築や、国の主人公としての国民の権利保護に力を入れています。
末端組織での民主制に関わる法律システム完備を目指して
これまで制定されてきたベトナムの憲法はそろって、国の主人公としての国民の権利保護・発揮に関する党の路線を具体化させ、関連法の完備を目指しています。憲法を基礎に、党政治局や、国会常務委員会、政府は末端組織での民主制に関わる指示、法令、決議、政令を発布し、その中で、「国民はすべての重大な課題を把握し、それらの問題について討論し、関連作業の遂行、その実施プロセスと結果を監視・検査する」という原則を明記しています。これらの指示、法令、決議、政令は末端組織での民主制の法的基礎となっています。
ファム・ティ・タイン・チャ内務大臣は次のように明らかにしました。
(テープ)
「これらの指示、法令、決議、政令は党の路線や、国家の法律によるもので、末端組織での民主制を詳しく定めています。これは、国民、幹部、公務員、労働者の権利保護や、社会経済開発事業に貢献しています」
国会議員らによりますと、国際社会への参入が幅広く進められている背景の中で、末端組織での民主制に関わる法律の調整範囲を拡大させることは差し迫った問題となっています。これは民主的体制の強化にも役立つとしています。
国会で発言に立ったトゥン委員長
|
国会法律委員会のホアン・タイン・トゥン委員長は次のような見方を示しています。
(テープ)
「末端組織での民主制に関わる法律は国の主人公としての国民の権利保護・発揮や、人権保護などに寄与します。これは第13回党大会決議に合致し、2013年憲法を具体化させるものです。特に、これは社会主義的法治国家建設事業にも貢献します。」
民主的体制の強化とその効果向上
今国会に上程された末端組織での民主制に関わる法案は調整範囲を拡大させるとともに、各地方行政府や、行政機関、個人の責任を詳しく定めてています。これに関し、先ほどのファム・ティ・タイン・チャ内務大臣は次のように明らかにしました。
(テープ)
「この法案は、村レベルでの情報公開範囲を拡大させます。これは現行の関連法に合致しています。また、電子ポータルを通じての情報提供や、村レベルの人民委員会と住民との対話体制なども規定しています。さらに、住民の意見、イニシアティブの集約・活用なども定められています」
民主主義の促進と強化は国の発展事業にとって、戦略的な意義があります。今国会では、国会に末端組織での民主制に関わる法案が審議されていますが、これは、国の主人公としての国民に権利保護・発揮、人権保護、社会主的法治国家の建設に重要な法的基礎を作り出すと評されています。